部屋干しをすると悩まされるのが「生乾き臭」。部屋に漂ったり、タオルを使ったときに臭かったりすると、気分が下がるものだ。
家庭でできる対処法を、片づけと掃除のプロ・せのお愛さんに教えてもらった。
生乾き臭の原因は「湿度を好む雑菌」
そもそも、ぬれた雑巾のような生乾き臭は、なぜ出てしまうのか。
せのおさんによると“犯人”は、「モラクセラ菌」という雑菌の排泄物。ヒトの粘膜などにいるこの雑菌は湿度の高い環境を好み、ジメジメすると繁殖しやすいという。

部屋干しだと乾くまでに時間がかかり、繁殖して臭くなってしまうのだ。生乾き臭が発生する目安は、乾かし始めてから4~5時間とのこと。
「汗の量が増える夏場は、乾いたときに“におわなかった服”も安心できません。着ている間に残った菌が増殖し、臭いにおいが出ることがあります」
洗濯は「すすぎ2回」で繁殖を防止
生乾き臭を防ぐポイントは、大きく2つある。1つ目は「モラクセラ菌を減らす」。洗濯の仕方が大切になると、せのおさんは言う。
「最近は『すすぎ1回』で洗える洗剤もありますが、たくさんの水で洗うほうが汚れは落ちやすいので、梅雨や夏場は『すすぎ2回』で洗うことをお勧めします」

このほか、洗濯機のモードで「注水すすぎ」(給水しながらすすぐ方法)を設定したり、水量を“いつもの量”より一段階上げたりするのも有効だそう。
併せて、1度に洗う洗濯物の量は少なめに。最大でも「洗濯槽容量の7割程度」が理想だ。 洗濯機にぎゅうぎゅうに詰まっていると、洗剤や水が行きわたらず、洗い切れないという。
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