読売ジャイアンツの阿部慎之助監督による涙の辞任から一夜、波紋が広がっている。
辞任などをめぐって、子育て中の親などからはさまざまな声が聞かれた。

涙の辞任から一夜、波紋広がる

読売ジャイアンツ・阿部慎之助前監督(47):
伝統ある巨人軍という監督の名も汚してしまって、とても深く謝罪したい気持ちでいっぱいでございます。本当に申し訳ありませんでした。

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18歳の娘ときょうだいのけんかを止めた際に、押し倒すなど暴行を加えた疑いで現行犯逮捕され、その後、釈放されたが、球団史上初のシーズン半ばでの辞任となったプロ野球・巨人の阿部慎之助(あべ・しんのすけ)前監督。

26日の会見では、残した選手たちを思い、涙する場面も見られた。

読売ジャイアンツ・阿部慎之助前監督:
本当にご迷惑をかけてるなと思います。

現役時代の阿部前監督とバッテリーを組んでいた、メジャーリーグ・ロッキーズの菅野智之(すがの・ともゆき)投手(36)は、突然の辞任についてコメントを求められ…、

ロッキーズ・菅野智之投手:
いや、僕なんかが軽々しく発言するのも違うと思いますし、ジャイアンツの選手たちはまだシーズンが残ってると思いますし、支障なくしっかり最後まで戦ってほしいなって気持ちはあります。

“球界の盟主”巨人の監督が、家族トラブルでの突然の辞任…。
一夜が明けた27日、街では子育て中の親たちに波紋が広がっていた。

20代・子ども1人:
他人事じゃないですね。

40代・子ども2人:
僕も子どもがいるんですけど、子どものけんかって親が入るじゃないですか、そのときに行き過ぎるのはあれだけど、いきなり警察がっていうのはすごくびっくりしました。

40代・子ども3姉妹:
子どもを叱ることが何かあったとして、それが同じような経過をたどって、なってしまったとしたら誰も幸せではないですし、他人事ではないですね。そうならないように思っているが、そこの価値観が(子どもと)共有できてるかってというと確証はないです。

今回の事件をめぐる、児童相談所と警察の対応についてもさまざまな声が上がった。

30代・子ども1人:
怖いなとは思いますけど、一概に(児相の対応が)悪いっていうのは、今の時点では思わないかな。

ーー結果として監督辞任になったが?
30代・子ども1人:

人気商売というか、顔で売ってるところもあるので、いたたまれないというか、私に置き換えて言うと、本当に路頭に迷うだろうなと思いますね。

40代・子ども2人:
全国の親御さん、まさかこうなると思っていないと思うんですよ。ニュースをきっかけで知ることができたんで、実際お子さんの方に対して話をすることも必要だったのではないかと思います。かといってこれが遅れると大事件になることもあると思うので、なかなか難しいタイミングだと思います。

辞任会見の中で公表された「娘の手紙」には、今回の問題をめぐる児童相談所や警察の対応について、このようにつづられていた。

阿部慎之助前監督の「娘の手紙」:
「どのようにすればいいか分からない」といった形で児童相談所の職員に相談させていただいたにもかかわらず、どうしたらいいかといった私の意向が聞かれることなく警察に通報されるという形になってしまいました。

50代・子持ち:
娘さん、そこまで思って連絡したんじゃないですか。ちょっとそこのところはどうにかならなかったのかなっていうところはあります。

「こども家庭庁」によると、児童相談所の体制強化が図られたきっかけは、2018年に東京・目黒区で当時5歳の女の子が両親に虐待され、死亡した事件。

この事件で、子どもの安全確認に問題があったことなどを受け、政府は児童虐待防止対策の強化に乗り出し、児童相談所と警察との連携強化などの「緊急対策」が作られた。

そうした中での今回の“児童相談所が警察に通報した”という対応について、児童相談所に19年間勤務していた家族問題カウンセラーの山脇由貴子さんに聞いた。

家族問題カウンセラー・山脇由貴子さん:
私は(児童相談所の対応は)適切だったと思います。お嬢さんが18歳を超えていたということなので、児童相談所の対象は18歳未満ですので、18歳を超えている方の相談はお受けできないんですね。子どもを助ける、保護する権限がある組織として警察を選んで、(通報は)子どもを助けるための選択だったように思います。

山脇さんは、娘が18歳で児童相談所の対象外だったことから、警察に通報し対応を任せたのではと指摘した。

この点について、こども家庭庁は「対応するのは原則論では18歳未満だが、現場の判断もあるので18歳になっているから一切対応しないということではない」としている。

一方、通報を受けた警察の「逮捕」という判断について、元埼玉県警捜査1課の佐々木成三(ささき・なるみ)さんは…

元埼玉県警捜査1課・佐々木成三さん
元埼玉県警捜査1課・佐々木成三さん

元埼玉県警捜査1課・佐々木成三さん:
本当に難しかったと思います、この判断は。緊急性があるから『逮捕』しているわけですよね。まずは被害者の安全を第一に優先した判断だったと思います。

安全を優先し、逮捕という判断に至ったのではないかと指摘した。

元埼玉県警捜査1課・佐々木成三さん:
「任意同行」にすればよかったんじゃないかというのは、僕も結果論ではそっちの方がいいんじゃないかなと思ってます。ただ、「任意」なんですよ。拒否できる。「逮捕」というのは、強制的に加害者と被害者を分離することができる。そういった1つの判断もあったかもしれないですね。

プロ野球の人気球団の現役監督が、家庭内のトラブルで辞任し、世間に大きな波紋が広がった今回の問題。

40代・子ども1人:
どっちがいいとか悪いとかじゃないとは思うんですけど、今後どう動くのがいいのかは、きっと児相も警察もだし、「自分の胸に問いただそう」じゃないけど、きっかけにはなる事件なのかな。

こども家庭庁は、「個々のケースにもよるが、子どもの意見や意向を確認して対応することを重視している。ためらわずに児童相談所への相談・通報をしてほしい」としている。
(「イット!」5月27日放送より)

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