ジメジメすると気になるのがカビ。部屋に生えないよう、お手入れする人は多いだろうが、特に温床となりやすいのが「洗濯機」だという。

カビが生える原因と対処法を、片づけと掃除のプロ・せのお愛さんに教えてもらった。

カビは「臭さ」「黒い汚れ」がサイン

「洗濯機は湿気が残りやすいことに加え、洗剤の残りカスやホコリ、皮脂などの汚れがカビの餌になります。カビは気温20℃以上、湿度60%以上を好むので、梅雨から夏にかけては特に注意が必要です」

肌トラブルを招く恐れも(画像はイメージ)
肌トラブルを招く恐れも(画像はイメージ)
この記事の画像(7枚)

カビが生えた洗濯機を使うと、衣類に“カビそのもの”や臭いにおいがつき、肌荒れなどのトラブルにつながる恐れも。

カビの発生は肉眼では確認しづらいが、判断できるサインがあるそうだ。

「洗濯槽や洗濯した衣類に、押し入れの湿っぽさと木の香りが混ざったような臭さを感じたり、黒いひらひらした汚れがついていたりする場合は、発生している可能性が高いです」

予防したいなら「餌」を与えない

カビを防ぎたいなら「洗濯槽」を清潔に保つのが重要と、せのおさん。日々の使い方では3つのポイントがあるという。

洗濯槽を“洗濯カゴ”にするのはNG(画像はイメージ)
洗濯槽を“洗濯カゴ”にするのはNG(画像はイメージ)

1つ目は「洗濯槽を“洗濯カゴ代わり”にしない」。

「脱いだ衣類などが常に入っていると、湿気や汚れがたまり、カビが生えやすくなります。洗濯するタイミングで入れるようにしましょう」

洗濯カゴを別に用意するのは基本。スペースが気になる場合は、洗濯ネットを磁石などで洗濯機に張りつけ、使った衣類を入れていくといいそうだ。洗う際は洗濯ネットごと放り込めばいいので、一石二鳥でもある。

洗剤や柔軟剤は適量を守ろう(画像はイメージ)
洗剤や柔軟剤は適量を守ろう(画像はイメージ)

2つ目は「カビの餌を洗濯槽に残さない」。

「洗剤や柔軟剤は入れすぎると、すすぎ切れなかったカスが洗濯槽に残り、カビの餌になってしまいます。抗菌タイプの洗剤はカビ予防になりますが、規定量は守りましょう」

併せて、洗い終わった洗濯物をそのまま放置するのもNG。湿気がたまり、カビが好む環境になってしまうからだ。早めに干そう。

【洗濯関連のお勧め記事】
生乾き臭は「洗濯の仕方」と「乾かし方」で防ぐ!部屋干しテクニックはこちら
あなたは閉めている?洗濯機の「蛇口」を開けっ放しにするリスクはこちら
洗った後は「たたまない」が基本!洗濯周りの負担を軽減するコツはこちら