「モラクセラ菌は熱に弱いので、60℃以上のお湯に3分ほど浸してから洗濯すると洗い流しやすくなります。ただし、ウールやシルクなどの素材は熱に弱いので、お勧めできません 」

最後の手段は「熱」&「漂白剤」

臭さがしつこい、熱いお湯で洗えない素材の場合、酸素系漂白剤を加えた水かお湯(40~50℃)で、30分~1時間つけ置きしてから洗濯する方法もあるそう。

状況によってはつけ置きも(画像はイメージ)
状況によってはつけ置きも(画像はイメージ)

せのおさんのお勧めは、生乾き臭が気になる衣類によって、次のように使い分けること。

普段使いのタオルなど:60℃以上のお湯に浸してから洗濯

汗を吸うシャツや肌着:酸素系漂白剤を溶かした40~50℃のお湯につけ置きしてから洗濯

デリケートに扱いたい衣類:クリーニング店など専門業者に依頼するのがお勧め。家庭で洗うなら洗濯表示を確認の上、液体タイプの酸素系漂白剤を溶かした水につけ置きしてから洗濯 

「洗濯物の乾きが悪いなと思ったら、半乾きの状態からアイロンで乾かしてもいいです。薄手のシャツはスチームアイロンも使えますよ。最終手段として、コインランドリーの乾燥機で熱を加えるという方法もあります」

生乾き臭は厄介だが、洗い方、干し方の工夫で抑えられる。ジメジメした季節を快適に過ごすためにも、対処法を取り入れてみよう。

せのお愛(せのお・あい)
整理収納アドバイザー、クリンネスト。片づけと掃除のプロとして、各家庭での片づけサポート、学校などでの出張講座を行っている。モットーは「暮らしも心も もっと楽に」。3児の母。

取材・文=有竹亮介

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