お風呂場で体を洗うときに使うボディタオル。せっけんなどが泡立てやすくなり、毎日使っている人は多いだろう。この泡が体の汚れを吸着する助けとなっている。

そんなボディタオルだが、体を洗った後に“洗濯”はしているだろうか。

バスタオルを毎回洗っているとしても、ボディタオルに関してはほとんどの人が「全くやったことがない」のではないだろうか。

たまににおいが気になることも…(画像はイメージ)
たまににおいが気になることも…(画像はイメージ)
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体の汚れがタオルについたとしても、すすいで流せばせっけんなどと一緒に落ちて汚くないようにも思う…。でも、実際はどうなのだろうか。たしかに、たまににおいが気になることもある。

ボディタオルを使った後は洗濯する必要があるのか?洗うのであれば具体的な方法や注意点は?洗濯から考える暮らし方の提案などを行う“洗濯家”の中村祐一さんに気になる疑問を聞いた。

皮脂汚れがカビや臭いの原因に

体を洗った後のボディタオルは、軽くお湯で洗い流すだけの人が多いのではないだろうか。

筆者もその一人で、友人や同僚にも聞いてみたところ「使った後はすすいでいるから大丈夫」「ボディソープをつけているからきれい」など、改めて洗剤を使ってまで洗ってはいないという声が多く聞かれた。

使用後は毎回、洗濯した方がいい?(画像はイメージ)
使用後は毎回、洗濯した方がいい?(画像はイメージ)

しかし本当は毎回、洗濯機などで洗った方がよかったのだろうか?

洗濯家の中村祐一さんによれば、使用時に、カビなどが発生している場合はもちろん、嫌なにおいが発生がしている場合も清潔さに問題があるため、取り扱いを見直したほうがいいという。

綿素材などのボディタオルは注意

特に綿素材など吸湿性のあるボディタオルは、ナイロン製やポリエステル製と比べ乾きにくい特徴がある。汚れが落ちていないとカビが発生しやすいので、注意が必要だという。

嫌なにおいは汚れが落ちていない証拠(画像はイメージ)
嫌なにおいは汚れが落ちていない証拠(画像はイメージ)

「カビや、嫌なにおいが発生している場合、それは汚れが残っていた証拠です。その場合には、取り扱い方を変えたほうがいいでしょう。そのままお風呂場で手洗いしてもいいですし、洗濯機に入れて洗ってもいいですが、汚れが落ちる原理をイメージして下さい」

においやぬめりが残る場合があるということは、ボディタオルをすすぐだけでは汚れは落ちていないということなのだろうか?

タオルの「泡立ち」に注目

「せっけんやボディソープなどの“洗剤”は、汚れや水に対して一定の濃度がないと効果的に働きません。その濃度が足りているのかの目安になるのが“泡立ち”です。汚れに対して洗剤が足りないと、この泡が立たなくなります。十分に泡立った状態でボディタオル自体をもみ洗いし、汚れを包みこんだあと、水で十分に流してすすいでいきます」

中村さんによると、洗剤を使わずに洗面器などにお湯をためて洗うだけでは汚れがボディタオルに再び付いてしまう“逆汚染”が起こってしまうという。

泡立ちを目安にしっかり流しきることが重要(画像はイメージ)
泡立ちを目安にしっかり流しきることが重要(画像はイメージ)

汚れをしっかりと落とすためには、泡立ちを確認して、汚れをしっかり包みこんだうえですすいで、流し切ることが重要なのだ。