各地で真夏日の観測が相次ぐ中、千葉県の水田では灌漑設備のケーブル盗難により水不足が発生し、稲作への影響が広がっている。さらに新潟県のキャンプ場でも設備の盗難被害が確認されるなど、猛暑に加え相次ぐ窃盗が地域の生活や産業に影響を及ぼしている。
各地で「真夏日」 田んぼで“カラカラ”
17日も244地点で真夏日を観測するなど列島に“暑さが前倒し”で到来した。

そんな暑さや水不足が懸念される水田に、新たな被害が出ている。

千葉県東庄町に広がる田園で緑の稲が育っているがひび割れている。
田んぼの一部に水が行き渡っていないのだ。

農家の多田正吾さんは「40年以上農家やっているが水ないのは初めて。乾いちゃっていて雨もないから、もう4~5日雨が降らないと白くなってくる。そうすると成長が止まっちゃうから根が切れちゃう」と話す。
暑さではなく“盗難”被害
その理由は暑さではなく、この辺りに水を送り出す施設で電源ケーブルなどの切断、盗難が起きたのだ。

鋭利な刃物で切断された、無数のケーブルの一部分がごっそりと無くなっている。

元々は板の下にケーブルがあり、犯人がもっていったというが番組ディレクターが持ち上げるのが大変なほど重たい板となっている。

さらに、金属製のバルブも盗まれていた。

東総用水土地改良区の担当者は「ほぼケーブルは全部持ち去られたという感じですね。確かにポンプが稼働しないということで、地域の用水が絶対的に足りないような状況がいま起きてまして、仮復旧に向けて今全力を挙げてやっているところ」だと説明した。

また、配電盤の配線がズタズタに切り刻まれる被害も起きていた。

地元の警察署に被害届を提出し、対応方法を検討中だという。
対策で“井戸掘り”
こうした水がない状況に、コメ農家は井戸を掘るなど対策を講じるという。

農家の多田さんは「水が来ないので井戸掘って、そこから吸い上げて稲を育てようかなと思って」と話す。

10メールほど掘ると水源があるため、井戸を掘り、ポンプで水をくみ、田んぼに水を流し込む狙いだ。

しかし、ポンプの燃料代など1日1万円ほどかかる見通しで、秋の収穫が減らないよう祈るばかりだという。

農家の多田さんは「500俵の減収になるので井戸を掘らないという手はない。本当に苦しいですね」と話した。
水に関する盗難は他にも
さらに、窃盗被害は5月末にオープン予定のキャンプ場でも発生した。

山古志の宿あまやちの湯はXでの投稿で「5月29日オープン予定の当館のキャンプ場、ログハウスですが、本日冬囲いを外しに行ったところ、キャンプ場の炊事場の蛇口と竈門のロストル(薪や鍋を置く網)が全て盗難されてました。まさかの事態にスタッフ一同愕然としております」と被害を報告した。

新潟県長岡市にあるキャンプ場で蛇口や金具の窃盗事件が起きた。

これは窃盗事件前の炊事場の様子だ。水道の蛇口があることが見てとれる。

17日に確認したところ、蛇口11個がごっそりと無くなっているのが分かったのだ。

この施設は、冬の間、板などで雪囲いをして休業していた。

山古志の宿あまやちの湯の藤井支配人は「まず不安気味というのと心待ちになっているお客さまがものすごい多いので、やっぱりご不便かけて申し訳ないというのと、あと悲しい気持ちですかね。2〜3個ぐらいしか取り付けできないと思いますけども、機能を果たせばキャンプ場としてお使いいただけますので当初の予定通り5月29日にオープンする予定でございます」と話してくれた。

キャンプ場を運営する長岡市は警察に被害届を提出し、警察の捜査状況を見守るとしている。
(「イット!」5月19日放送より)
