「ダニの死骸や糞は(時間が経つと)乾燥していき、潰れると細かい微粒子になります。退治した後は、アレルゲンの除去を忘れずにやってください」

ここで真価を発揮するのが掃除機だ。加賀さんによると、ダニ専用クリーナーといった商品も販売されているが、通常の掃除機で十分だという。アレルゲンやダニのエサとなる人間の皮膚やフケなどを残さないよう、頭部の周りを優先的に丁寧にかけていこう。ベッドとの隙間のほこりっぽい場所にもダニが多く潜んでいるので念入りに掃除する必要がある。
“防ダニ”&“除湿”グッズで再発予防
ダニを「退治」「除去」したら、最後は「予防」。寝具に湿気をためないこと、清潔な状態に保つことがポイントだ。加賀さんがお勧めするのは、布団カバーやシーツを“防ダニ”効果があるものに替える方法。防水加工のほか、薬剤加工を施して近寄らせなくするものや、繊維を細かく織り上げて侵入を防ぐものがあるという。

また、除湿効果がある「敷きパッド」を敷き布団やマットレスに付けると、夏場の寝汗の吸収・発散を助けてくれるので、ダニの繁殖要因のひとつ「湿気」を抑えることができる。外して簡単に水洗いできるので、ダニのエサやアレルゲンも除去しやすく衛生的だ。

「コインランドリーに寝具を持って行ったり、布団乾燥機や掃除機をかけたりするのが面倒くさいと感じることもあるでしょう。そんな人には『ダニ取りシート』がお勧めです」