富山県南砺市在住の男性が自宅の庭で、県内では滅多に見られない「シロマダラ」を捕獲した。富山県の準絶滅危惧種に指定されている珍しいヘビで、生息数が少なく夜行性であることから「幻のヘビ」と呼ばれている。
「40年生きてきて初めて見た」

「ここの石垣からひょっと頭を出しているのが見えた。見たら珍しいヘビじゃないかと。捕獲してみました」と話すのは、南砺市に住む山崎大輔さんだ。

山崎さんが9日夜8時半頃、自宅の庭で発見したのは体長10センチほどのヘビ「シロマダラ」だ。自宅周辺では以前からヘビの姿を見かけることがあったというが、このような特徴的な縞模様のヘビを目にするのは初めてだったという。

「私40年生きてきて初めて見た。すごく嬉しい」と山崎さんは喜びを隠せない様子だった。
「シロマダラ」とは

ねいの里の情報によると、シロマダラは本州に生息するヘビで、体長は30センチから70センチ程度になる。毒を持たない無毒のヘビだ。
最大の特徴は、白と黒の縞模様だが、この美しい模様を持つヘビに出会える機会は非常に少ない。

富山県では準絶滅危惧種に指定されているシロマダラは、生息数が少ないうえに夜行性であることから、通常は人目に触れることが少ない。そのため「幻のヘビ」という別名で呼ばれている。
「シロマダラ」の今後は

貴重な発見に興奮した山崎さんだが、この珍しいヘビの今後については「珍しいヘビだと分かったので、自然の中で生きてもらうのが1番」と語った。捕獲したシロマダラはこの後、山に返す予定だという。