9月4日、長野県千曲市で体長1.5メートルのオスのツキノワグマ1頭が捕獲された。周辺ではシャインマスカットなどの「高級ブドウ」が食い荒らされる被害が相次いでいて、生産者は「毎日クマが出て、ただごとではない」と恐れていた。

大きな牙…クマ1頭がわなにかかる

わなにかかった1頭のクマ。

威嚇しているのか、鋭い目つきで大きな牙も見える。

捕獲されたクマ
捕獲されたクマ
この記事の画像(5枚)

4日午前7時半ごろ、千曲市森地区で見回り中の地元猟友会が見つけた。

体長1.5mほどでオスのツキノワグマ。

クマはその場で処分された。

「高級ブドウ」クマ被害相次ぐ

周辺のブドウ畑では8月末にシャインマスカットなど約120房が食い荒らされる被害があり、市がわなを設置していた。

ブドウ畑
ブドウ畑

森地区の隣の倉科地区でもブドウが食べられる被害が2日連続で発生していた。

8月21日にはブドウ畑でシャインマスカットなど40房が食べられているのが見つかっていて、畑にはクマの足跡があったという。

 毎日クマが出て、ただごとではない…

翌日の8月22日朝には、他の畑で実がなくなったブドウが見つかっていた。

ナガノパープルやクイーンルージュなど約30房が食べ荒らされ、近くにクマのフンが落ちていたという。

実がなくなったブドウ(8月22日)
実がなくなったブドウ(8月22日)

畑の生産者は「毎日クマが出ていて、ただごとではない」と話していた。

市は捕獲したクマと同一個体の可能性もあるとみて、関係機関に検体を送り調べることにしている。

(長野放送)

この記事に載せきれなかった画像を一覧でご覧いただけます。 ギャラリーページはこちら(5枚)
長野放送
長野放送

長野の最新ニュース、身近な話題、災害や事故の速報などを発信します。