これからの時期に厄介な、夜の寝苦しさ。暑くて眠れない、翌朝にぐったり…、という状態はどうすれば避けられるのか。
熱帯夜とまではいかなくても、初夏から急に気温が上がって寝苦しい日もある。上級睡眠健康指導士の加賀照虎さんは、グッズの活用やちょっとした工夫で快適に過ごせると話す。
部屋を暑さから守る“フィルム”
夏の夜は外より、むしろ家の中で「ムワッ」とした暑さを感じることがある。これは元々の気温の高さもあるが、昼間の熱気がこもるために起きるという。そこで効果的なのが、日光を遮る「遮熱フィルム」を窓に貼ることだ。
「窓の状態は部屋の暑さ・寒さに大きく影響してきます。窓にフィルムを貼ると、起きる前から朝日で部屋がどんどん暑くなるのを防ぐこともできます 」(以下、加賀さん)

遮熱フィルムには、光や熱のカット率が異なるものなどさまざまな種類があり、窓の外が見えやすい透明なタイプもあるという。日光は夜に眠りを誘うホルモン「メラトニン」の生成を助ける側面もあるので、遮熱効果と日差しのバランスを考えて選ぶと良いだろう。

そして、こもった熱気を家に残さないことも大切。仕事など長時間の外出から帰宅したらすぐに冷房のボタンを押すのではなく、まずは窓を開け、エアコンの送風モードやサーキュレーターで換気してから冷房を入れよう。