アメリカ連邦議会下院は9日、UFO=未確認飛行物体に関する公聴会を開き、現役の軍人を含む3人が、自身が目撃したUFOについて証言したほか、新たな動画も公開されました。

公聴会はUFOの飛行などを含む「UAP=未確認異常現象」をめぐる政府の情報の透明性確保と、内部告発者の保護を求めるために開かれ、現役の海軍兵士や元空軍兵士らが証言に臨みました。

元空軍のディラン・ボーランド氏は2012年の夏にバージニア州の空軍基地で三角形のUFOを間近に目撃したと証言しました。

ディラン・ボーランド氏:
「白い光が三角形になった。私の30mほど前方の上空およそ30mで止まった。携帯が熱くなって機能しなくなった。厚さは1~2階建ての建物ほどあり、ライトがそれぞれの角と真ん中にあった。機体はメタリックな黒い色で、上には金色の溶岩のようなプラズマのようなものがあり、液状のものに包まれていた」)

またボーランド氏は、UFOは音もなくジェット機のように急上昇し、その際、全身が静電気に包まれ、雷雨の後のようなにおいがしたと述べました。

現役の海軍兵士のアレクサンドロ・ウィギンズ氏は、2023年2月、カリフォルニア州沖の海の中から光を放つ楕円状の飛行物体が上昇し、他の3つの飛行物体とともに移動するのを目撃したと証言しました。

公聴会では、その際に捉えられた動画が公開されました。

さらに、元海軍のジェフリー・ヌーサテリ氏は、2003年10月、カリフォルニア州の空軍基地の上空で赤い光を放つ巨大な四角いUFOがホバリングしているのを複数の人と目撃したと証言しました。

また同じ夜にフットボール場ほどの大きさの三角形のUFOも現れ、45秒ほど上空でとどまった後、物理的に不可能な速さで飛び去ったと話しました。

公聴会ではこのほか、去年10月30日にイエメン沖で飛行物体がミサイルで攻撃され、破壊される様子を捉えた映像も公開されました。

UAPをめぐっては、長い間、「政府が国民に情報を隠している」と感じる国民も多く、目撃した軍関係者が告発をしようとした際に当局から報復を受けることもしばしばありました。

近年は外国の兵器開発やスパイ活動などの一部である可能性も指摘され、安全保障の面から「国民は安全に脅威をもたらすのかどうか知る権利がある」として当局が把握している情報の透明性を求める動きが加速しています。

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国際取材部
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