学歴詐称が問題となっている伊東市の田久保眞紀 市長は8月14日、報道陣の取材に応じ、東洋大学が「卒業していない者に対して卒業証書を発行することはありません」との声明を出したことに関して「きちんと確認するべき」などと述べました。

伊東市の田久保眞紀 市長をめぐっては、東洋大学を除籍されていたにも関わらず、市の広報誌に「卒業」と記していて、市議会の百条委員会が事務手続きについて調査を進めています。

この問題で焦点となっているのが“卒業証書”です。

田久保市長は疑惑が浮上した際、中島弘道 議長や青木敬博 副議長に“卒業証書”とされる資料を見せていますが、東洋大学は8月6日にホームページを更新し、「本学学則では、卒業した者に、卒業証書を交付することとしており、卒業していない者に対して卒業証書を発行することはありません」との公式声明を発表しています。

こうした中、田久保市長は8月14日、記者からこの点について問われると「卒業できていない人間に卒業証書を渡さないのは当然だと思うので、そこはきちんと確認するべき。残っているかどうかわからないが卒業見込みだったのかどうかもまだわからないし、細かい内容がわからない」と、東洋大側の不備を指摘するかのような発言をしました。

田久保市長はこれまで東洋大学に対して除籍事由など詳細を照会する考えを示し、8月13日に出頭した百条委員会の証人尋問では「9月19日まで大学は夏休みなので、それ以降、必要に応じて問い合わせをしていきたい」と述べています。

ただ、東洋大学のホームページなどによると、在学する学生の夏季休暇は9月18日までとなっているものの、大学事務局の夏季休暇は8月18日までとなっていて、伊東市役所には同月13日、東洋大学の職員を名乗る人物から週明け以降は窓口が開いている旨の連絡があったということです。

なお、”卒業証書”については13日の百条委員会終了後、中島議長が東洋大学側に対する文書照会の回答を受け、偽造が裏付けられたとの認識を示しています。

テレビ静岡
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