「S-PARK」の野球解説者たちが一週間の中で気になった選手やMVPを独断と偏見で選ぶ「MONDAY BASEBALL」。気になる選手の裏話や“スゴい”ポイントも合わせて紹介する。

今回のテーマは「1年目」。S-PARKの野球解説者・立浪和義さんが今シーズン、気になる選手は阪神・佐藤輝明選手。

(写真:産経新聞社)
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「注目していますし、ホームランも結構出ていますし、“スゴい”と思って見ています」と話す立浪さんが、彼を選んだ理由やスゴいところを語った。

ボールを追いかけないところが良いところ

(写真:産経新聞社)

5月2日の対広島戦で佐藤選手はプロ初の4番で出場し、満塁ホームランを打った。

「遠くへ飛ばすのは才能とか、持って生まれたパワーとかあると思うんですけど、佐藤選手の良いところはボールを追っかけないところ。ステップが広くならないというか、自分のポイントまで呼び込んで振れるというのが素晴らしいです」

こう佐藤選手を評価する立浪さんに、プロ初の4番でルーキーという立場について聞いた。

「開幕してホームランが出ましたが、1割台で苦しんだ時期もあり、昨年までの阪神なら周りの調子がが悪いとちょっと使えなかったと思う。
今年の阪神打線は全体的に周りの状態が良いので、佐藤選手を使い続けることが出来たというのが大きなポイントで、そこから上がってきましたもんね。

佐藤選手のバッティングは、“前に突っ込まないところ”が一番良いところで、スイングをしっかり出来る力は持っているので、自分のポイントまで呼び込んで打てるということが、8本(取材時)のホームランにつながっていると思います。
バットがちょっと下から出るバッターなので、インサイドの攻めがさらに厳しくなると思います。外国人選手への攻め方という感じですね」

HRをたくさん打ってほしい

期待を寄せている佐藤選手の今シーズンの打率とホームラン数について、「打率は2割5分、ホームランはもし1シーズン出続けることができれば30本」と予測した立浪さん。

1999年3月生まれの佐藤選手は現在22歳だが、早生まれのため世代は23歳の代。立浪さんが23歳の時にはプロ5年目。この時の打率は3割超えで、ホームランは5本だった。

「(打率については)プロになって5年経っていましたから。自分はホームランを打つバッターではなかったので、佐藤選手のホームラン数はスゴいと思います。
自分たちが入ったときよりピッチャーのレベルは上がっていると思いますし、変化球も多彩になっているのでそこもスゴいんじゃないですかね」

さらに今シーズンの佐藤選手に期待することを聞いた。

「今年はホームランをたくさん打ってもらいたい。三振は多いですけど、今年に限っては三振、空振りを恐れずにとにかくホームラン。
佐藤選手の打席は、すでにファンの方が見たいなと思う選手になっていると思うので、豪快なスイングを是非。パ・リーグには多いんですけど、セ・リーグには少ないのでそこを期待したい」

昨年のサイヤング賞投手のトレバー・バウアー選手にも「メジャーリーグでもパワーは通用する」と絶賛された佐藤選手。今後の活躍に期待が高まる。

(ディレクター・林 浩志)