太平洋側で記録的少雨が続き、神奈川県の宮ヶ瀬ダムでは水位が約30メートル低下し貯水率が41%まで落ち込んだ。干上がった湖底からは、約40年前に移転した集落の橋や道路標識などが姿を見せ、多くの見物客が訪れている。一方、東京都心では乾燥注意報が15日連続で発令され、咳や鼻の違和感を訴える患者が急増しているという。
記録的少雨で“ダムに沈んだ村”出現
太平洋側では“30年に一度”といわれる記録的な少雨が続いている。

取材班は、神奈川県の水がめとなっている宮ヶ瀬ダムへ向かった。
そこでは、ダムの建設によってできた人工湖・宮ヶ瀬湖の水が枯れ、干上がったダムの底がむき出しになり、ひび割れていた。

ダムの周辺では年明け2日からまとまった雨が降っておらず、平年であれば80%以上あるはずの貯水率が、現在は41%まで低下していた。

相模川水系広域ダム管理事務所・尾﨑武志さん:
通常だと山肌が隠れる、それよりも現在約30メートルほど水位が低下している状態になります。冬場の時期としては過去最低の水位となっています。
一方、そのダムの周辺には、珍しい光景見たさに多くの人が訪れていた。

訪れた人に話を聞くと「Xとかで大渇水が起きているというのを見て、向こうに『旧道』が見えたり」と話す。

宮ヶ瀬ダムの建設が始まったのは1987年。
それに伴い、281戸の住民が移転を余儀なくされた。
記者リポート:
下の方を見てみますと、道路標識のようなものも立っています。

水位の低下によって、かつて人々が暮らしていた集落の痕跡が約40年ぶりにあらわとなったのだ。
ダムの底には川があったのか、集落に架かっていた橋や数々の道路標識があった。
さらに道路には、30kmの制限速度表示が残っていた。
ダムを見に来た人は「そのままダムに埋めるんだなと、ビックリ!知らなかった。本当にあるんだ」と話す。

国土交通省では、「水量には限りがあるので、水を大切に使ってほしい」と呼びかけている。
“謎の咳”や“鼻の違和感”の患者急増
新年を迎えて1カ月以上まとまった雨が降らず、東京都心は15日連続の乾燥注意報が出ている。

空気がカラカラに乾燥した状態が続く中で頭を悩ませていたのが、宅配ピザの配達スタッフ。
配達スタッフ:
乾燥で目がしょぼしょぼです。早く目薬をさしたいと思います。
乾燥状態が続く中、都内の内科クリニックには…。
患者:
夜寝付けないくらい、咳込むと肺の辺りがすごく痛くなるような。

“謎の咳”や“鼻の違和感”などの症状を訴える患者が急増していた。
患者:
(鼻が)カサカサした感じとか結構ありますね。

いとう王子神谷内科外科クリニック・伊藤博道院長:
「ドライノーズ」という状態かも知れませんね。
こうした乾燥による体調の異変を予防するにはどうしたらいいのか。

いとう王子神谷内科外科クリニック・伊藤博道院長:
基本的に保湿、加湿、水分摂取の三本柱になる。例えば夜寝るときに鼻が痛くなっている場合は、不織布のマスクの内側にガーゼを入れて保湿効果を高める。
(「イット!」2月3日放送より)
