コメの価格高騰が続く中、福井県内のJAは2025年産米について、集荷の際に生産者に支払う内金(概算金)を追加で支払った。集荷競争の激化を受けて、例年よりも数カ月早く高い金額で概算金を提示していたが、販売状況を鑑みてさらなる追加払いを決めた。
福井県内すべてのJAが追加払い
福井県内にはJA福井県とJA越前たけふの二つのJAがあるが、いずれの組織もコメの概算金の追加払いを行った。
実際の販売価格を踏まえて決定したもので、JA越前たけふの追加払いの額はいずれも60キロ当たりで▼コシヒカリとハナエチゼンが3000円▼いちほまれが1500円▼酒米、もち米は3500円。
これで、現時点でのJA越前たけふの2025年産米の内金は、いずれも60キロ当たりでコシヒカリが3万2000円、いちほまれが3万1900円、ハナエチゼンが3万1000円となった。
主食用米については、販売価格の上昇を踏まえた精算額としていて、酒米やもち米も主食用米の価格上昇に伴い追加払いを決めた。
JA福井県も同様に追加払いを行っていて▼コシヒカリなどの主食用米は1500円▼酒米、もち米は3500円とした。
追加払いを加えると、コシヒカリが3万500円、酒米が2万9500円、もち米が3万1500円となる。
JAではコメの販売状況に応じて追加払いを行っていて、来年に入ってから最終的な精算を予定している。
