充実したシーズンに思えたが、2人にはある心残りがあったという。
「追い込みすぎて楽しむことができていなかった」(木原)
フィギュアスケートは技術だけでなく、精神面が大きく影響するスポーツ性を持っている。
責任感の強い2人に、ポジティブなマインドを常に届けてくれるというブルーノコーチは昨季についてこう語った。
「去年のGPファイナルの頃は心身ともにハードでした。2人には失敗することへのある種の恐怖心がありました。私の仕事はポジティブだったことだけにフォーカスして、ハッピーに感じさせること。“負けたくない”と思うのではなく、“勝ちたい”、ベストを尽くしたいと思うこと。ベストを尽くすには、とにかく楽しむことが大事です」
日本ペア界を背負う2人が忘れかけていた「スケートが楽しい」という気持ち。
