今シーズンは初心にかえり挑む、勝負のシーズンとなる。オフシーズンに拠点としているトロントのリンクを訪ねると、笑顔あふれる2人の姿があった。
ショートはこだわり抜いたプログラムで
北京五輪に続き、2度目の出場をかけたオリンピックシーズン。
ショートプログラムに選んだのは、昨季から継続の『Paint It Black』だ。
当初は新たな表現の難しさや、「過去イチハード」だという終始動き続ける濃密なプログラムに苦戦する場面もあった。
それでも「プログラムを育てていく」という過程を大事に、2人の動きがそろうまで何度も何度も練習を重ねたという。
その努力が実を結び、4月の国別対抗戦では80.99点のビックスコアをマーク。年間グランドスラムを達成した2年前の自己ベストを塗り替え、まさに新境地を見出した。
ショートの継続を決めた理由を三浦は「すごく合っていて、すごく良いと言っていただけた」、木原も「最も自信のあるスタイルで挑みたかった」と話す。
2人を代表する自信作を今シーズンはさらにブラッシュアップし挑む。
フリーに込めた「運命を切り拓く」
一方フリーは新プログラムの『グラディエーター』。かねてから三浦が滑りたいと希望していた楽曲をチョイス。
「自分たちで運命を切り拓いていく」という力強い思いが込められているという。
この楽曲を選んだことを木原は「このシーズンは後悔のない選択をしたいということになった」、続けて三浦も「オリンピックシーズンなので、自分たちの滑りたい曲で滑りたいなって」と語った。
