全日本ノービス選手権(新横浜・KOSE新横浜スケートセンター)が10月18日~19日にかけて行われ、ノービスA男子は佐久間陸が2連覇を達成し、A女子は宮﨑花凜が優勝した。
ノービス世代の日本一を決める今大会は、今年で29回目を迎える。
坂本花織、佐藤駿、三浦佳生、島田麻央ら世界で活躍するスケーターのほとんどが「全日本ノービス」の優勝経験者という、まさにトップスケーターへの登竜門となる大会だ。
今大会の結果を受けて全日本ジュニア選手権に推薦出場するノービスA男子、A女子を振り返る。
佐久間陸がノービスA国内最高得点で2連覇
ノービスA男子は、上位4人が11月22日から行われる全日本ジュニア選手権への推薦出場が決定した。
今年のノービスA男子はラストノービス勢が自己ベスト更新を連発し、躍動。上位2人が2017年に三浦佳生が出した全日本ノービス男子の旧歴代最高得点108.39点を塗り替え、3位~5位の選手が90点台を超えるというハイレベルな戦いとなった。

そんななか優勝したのは、佐久間陸。
最終グループだった佐久間は、前に滑っていた選手たちがノーミスの演技で高得点を連発する中、前回王者としての実力を発揮してハイレベルな戦いを制した。
「お客さんに楽しんでもらえる演技をしたい」と挑んだラストの全日本ノービス。

冒頭3回転サルコー2回転トーループのコンビネーションを鮮やかに決めると、その後も3回転ルッツ2本を含む全てのジャンプを着氷。武器だと語るスピンではすべてレベル4を獲得し、長い手足を活かした魅せる演技に会場からは大歓声が送られた。

111.80点の得点が発表されると、会場からはどよめきも起こった。三浦が2017年関東サマートロフィーで出したノービスA男子の国内最高得点109.80点を塗り替える点数に、本人も「点数がめっちゃ出たので嬉しかった」と笑顔で有終の美を飾った。
佐久間は去年の全日本ジュニアで、ノービスから推薦された男子選手の中で唯一フリーに進出している。今年の目標は、「ショートとフリーをノーミスして10位以内に入ること」だ。2回目の大舞台で輝く姿に期待したい。
2位は日髙晴久。
ノービスB時代は優勝を含め、2年連続の表彰台、A1年目では4位の実力者だ。