フィギュアスケートの東日本選手権が10月24日から3日間にかけて行われ、シニア女子は江川マリアが優勝した。
この大会を勝ち抜いた選手達が12月19日から東京・代々木第一体育館で開催される、全日本選手権へ出場することができる。
その切符を手にしたシニア女子の選手たちを紹介していく。
江川マリアが熾烈な戦いを制す
女子はシードの樋口新葉、島田麻央とGPシリーズのため免除されている住吉りをん、中井亜美、渡辺倫果、青木祐奈に加えて今大会上位3名が全日本へ進出。
今年の東日本選手権は、“全日本への道は3枠のみ”という熾烈な戦いとなった。
優勝は江川マリア。
「今シーズンの試合の中で1番緊張した」という江川は、ショートで自身の名前の由来にもなったという、『Ave Maria』を披露。
「全日本のフリーで後半グループで滑りたい」
その目標のため、今までの3回転トーループ、3回転トーループのコンビネーションジャンプを、3回転フリップの高難度ジャンプへグレードアップ。
その冒頭の大技を華麗に決め、出来栄え点は1.38の加点を獲得した。
さらに3本すべてのジャンプを成功させ、3つのスピンとステップで最高評価のレベル4をマーク。会心の演技を見せ、首位で折り返した。
フリーは、昨季から継続の『トゥーランドット』。名だたるオリンピアンたちも滑った名曲を、情感のこもったスケーティングで表現した。
のびやかな滑りと力強いジャンプで7本すべて着氷し、笑顔でフィニッシュ。2年連続3回目の優勝となった。
「今年はショートもフリーも両方揃えていい演技をすることが目標なので、しっかり最後まで気を抜かずに1番最後は笑顔で終われたらいいかなと思っています」
大学ラストイヤーの今季、4年連続4度目の全日本へ挑む。
2位河辺愛菜は今季、心機一転
2位は河辺愛菜。
高校2年生だった2021年、全日本でショート・フリーともにトリプルアクセルを成功させ、北京五輪代表に選出。一躍脚光を浴びた河辺だが、その後は思うように結果が残せないシーズンが続いていた。
