フリーでオーダーしたのは、武器であるスピードを最大限出すことができる構成だ。
そこで変えたのが「リフト」だ。
「“世界と戦える”という自信を持ち始めたころから、一緒に戦ってきたものなので、抜くということは考えたくなかった。でも、新しいチャレンジが必要なのではないかと」(木原)
木原がひざをついて三浦を持ち上げるニースライドのエントリーは、長年2人が入れてきた代名詞のようなものであったが、あえて新しいものにチェンジ。
減速率を最小限にすることで、トップスピードを保ち続けるという狙いが込められている。
こだわりは他にも。木原が三浦を持ち上げるいわば「4つ目のリフト」をして終わるラストポーズには、こんな思いを込めていると三浦は言う。
「最後は歌詞と一緒で『絶対にあきらめない』って言っています」
こう話す三浦の隣で木原が、「それ見どころじゃなくて、俺が頑張るところだよ!」とツッコむ場面も。
自分たちらしさを最大限に追求したプログラムで、勝負の1年を突き進む。
五輪まで一気に駆け抜けたい
「もっともっと上に行きたいなと思うオリンピックだった」(木原)
この言葉通り、北京五輪での7位入賞をきっかけに世界のトップへと成長した“りくりゅう”。
「ケガなく最後まで2人で走り抜けて、いい結果を得られるように頑張りたい」(三浦)
「2人でオリンピックまで一気に駆け抜けていきたい」(木原)
オリンピックの金メダル最有力候補として注目を浴びる中、12月には代表を決める全日本選手権を控える。
さらに、2人の背中を追いかける、“ゆなすみ”こと長岡柚奈・森口澄士組は9月の五輪最終予選で会心のパフォーマンスを披露。ペア競技の五輪2枠目獲得の快挙を成し遂げた。
早くも盛り上がりを見せる日本ペア界。新たな運命を切り拓く2人の戦いが、始まる。
全日本までの道の詳しい概要はフジスケで!
https://www.fujitv.co.jp/sports/skate/figure/toJPN.html
※エントリーが出たら全日本への道の詳細が反映されます。
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