この直営店にはタンクもある。麦芽とお湯からビールの素である麦汁を作り、その後、煮沸してホップや酵母を加えれば、アルコールと炭酸に変わり、ビールの香りと苦味が生まれる。そして別のタンクに移し、約4週間熟成させれば、ビールが完成。

植野さんは2種類のビールを注文し、おつまみとしてシューマイもつけて喉を潤した。

市村正親さんおすすめの「すき亭吉寅」

いい気分になったところで、お目当ての店へ。俳優・市村正親さんおすすめの店「すき亭吉寅」へと向かう。

創業は1877年、埼玉県で最初にすき焼を提供したと言われる老舗で、手入れの行き届いた中庭を見渡せる離れもあり、特別な日に贅沢なひとときを過ごせる。

吉寅では子どもから大人まで満喫できる、手頃なランチメニューが揃う。中でも人気なのが、ポークライスにふわとろの卵をのせた「オムライス」や、ほろほろになるまでじっくり煮込んだ「牛タンシチュー」など。家族と一緒の旅の立ち寄りスポットにもぴったりだ。

市村さんがおススメする「すき焼き」は、江戸時代から続く川越の名産・さつまいもがついている。植野さんも「すき焼きでさつまいもを食べるのは初めて。溶き卵にさつまいもはなかなか見ない光景」と一口食べ、「さつまいもらしい、ほっこりとした甘みがあります」と感動していた。

縁結び・家庭円満の神様「川越氷川神社」

続いてやってきたのは、古い街並みが続く一番街から歩いて約10分の場所。約1500年前に創建された、川越氷川神社。古来より「縁結びの神様」、「家庭円満の神様」として信仰されている川越が誇るパワースポットだ。

小江戸川越の夏の風物詩が、毎年開催される「縁むすび風鈴」。今年で12年目を迎える人気イベントで、約1500個の風鈴が境内を鮮やかに彩る。植野さんはお参りをし、札を購入して、「美味しいものにたくさん出会えますように」と願いごとを一筆した。

老舗の製麺店で武蔵野うどんを

そんな植野さんが向かった先は、地元で採れた農産物の直売所「あぐれっしゅ川越」。広い店内には、その日仕入れた新鮮な野菜がたくさん置かれている。