鄙びた温泉街、迷路のような路地、静かにたたずむ木造駅舎…。
一度も来たことはないのに、なぜか懐かしく心惹かれる。
そんな、郷愁溢れる風景を求めて旅する「一人旅研究会」こと栗原悠人さん。
栗原さんが全国各地でカメラに収めた心揺さぶるシーンをお届けする。
写真・文=栗原悠人
2005年に廃止された、のと鉄道能登線。
全国的に珍しく、大半の駅がそのまま残されている。
往時を偲べる形跡が残ることは、後世にとって大きな意味があると思う。
更地になってしまえば、そこに鉄路や人の暮らしがあったことは、すぐに忘れ去られてしまうからだ。
あの頃、この駅を発った列車に乗った人達は、今どこで何をしているのだろうか。
旧中居駅~旧鵜川駅
■旧中居駅
人家は付近に数軒のみ。線路は取り払われながらも、定期的に清掃されており、綺麗な姿を保っている。
■旧沖波駅
竹林に浮かぶ駅。緑に覆われ、現役の頃の景色を想像するのさえ難しい。現実世界離れしたような光景に魅了された。
■旧鵜川駅
コンクリートブロックが積み重ねられてできた駅舎が残る。付近に大きめの集落があり、往時は急行列車も停まった。
