鄙びた温泉街、迷路のような路地、静かにたたずむ木造駅舎…。

一度も来たことはないのに、なぜか懐かしく心惹かれる。

そんな、郷愁溢れる風景を求めて旅する「一人旅研究会」こと栗原悠人さん。

栗原さんが全国各地でカメラに収めた心揺さぶるシーンをお届けする。

写真・文=栗原悠人

2005年に廃止された、のと鉄道能登線。

全国的に珍しく、大半の駅がそのまま残されている。

往時を偲べる形跡が残ることは、後世にとって大きな意味があると思う。

更地になってしまえば、そこに鉄路や人の暮らしがあったことは、すぐに忘れ去られてしまうからだ。

あの頃、この駅を発った列車に乗った人達は、今どこで何をしているのだろうか。

旧中居駅~旧鵜川駅

■旧中居駅

旧中居駅(2024年9月撮影)
旧中居駅(2024年9月撮影)
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人家は付近に数軒のみ。線路は取り払われながらも、定期的に清掃されており、綺麗な姿を保っている。

■旧沖波駅

旧沖波駅(2022年11月撮影)
旧沖波駅(2022年11月撮影)

竹林に浮かぶ駅。緑に覆われ、現役の頃の景色を想像するのさえ難しい。現実世界離れしたような光景に魅了された。

■旧鵜川駅

旧鵜川駅(2024年9月撮影)
旧鵜川駅(2024年9月撮影)

コンクリートブロックが積み重ねられてできた駅舎が残る。付近に大きめの集落があり、往時は急行列車も停まった。