そこで植野さんが立ち寄ったのは、1964年に開店した「うなぎ傳米」。築150年の古民家をリノベーションした店内での食事以外にテイクアウトも可能な店だ。

植野さんは、串にささったミニ蒲焼きを注文。一口食べて、「川越らしいというかしょうゆの香りがキリッときいている。しょうゆの町だという感じ」と堪能した。

太麺焼きそばの名店「まことや本店」

さらに歩いていると、着いたのは「まことや本店」。川越の名物でもある、太麺焼きそばの店だ。

太麺焼きそばは、戦後間もない1948年に、蓮馨寺の境内に並んだ屋台から生まれたといわれている。以来、川越の味として親しまれるようになった。

その特徴は通常の麺の3倍近くはある、麺の太さ。植野さんは「麺のかみ応えがいい。ソース焼きそばだけどしょうゆの香りがします。さすが川越です」と絶賛した。

川越一番街をさらに散策していると、和菓子店へ。約100年前、1926年に開店した「伊勢屋」では、珍しい鶏節と川越抹茶あん、2本の団子を注文する。

鶏節は「見た目が不思議」と話し、一口食べて「しょうゆがきいているけど、鶏節が不思議で、かすかに鶏肉感が残っている。日本酒のつまみです」とにっこり。

「COEDOビール」の直営店で一杯

そんな気分からか向かった先が、「COEDO BREWERY THE RESTAURANT」。日本におけるクラフトビールの先駆け的存在「COEDOビール」の直営店で、ビールとアジアンフレンチのペアリングが楽しめる。