長野市議会の山崎昭夫議員(56)から同意なくキスをされたとして長野県内の女性が警察に被害届を出していたことが分かった。女性は「他に被害者が出てほしくないと思い、被害届を出すことにした」と話している。一方、市議は「不同意の上でやったつもりはなく、そういう雰囲気になったと思った」としている。
同意なく突然、口にキス…警察に被害届
女性によると、女性は山崎市議が2023年の長野市議選に初当選した際、選挙運動を手伝った。2024年6月、松本市内の飲食店でカウンター席に2人で並んで座っていた際、酒に酔った山崎市議から同意なく突然、口にキスをされたという。
同年12月に第三者も同席した場で山崎市議から直接謝罪を受けたが、その後、所用で会った時の態度から女性は「市議は反省していない」と感じ、同月24日に松本警察署に被害届を提出したという。
女性は「相手が公人だったため半年間は誰にも話せなかった。他に被害者が出てほしくないと思い、被害届を出すことにした」と話している。
「不同意の上でやったつもりはない」
長野放送の取材に、山崎市議は女性にキスしたことを認めたうえで、「不同意の上でやったつもりはなく、そういう雰囲気になったと思った」、「傷つけてしまったことを本当に反省している」などと話した。
山崎市議は、長野県内の民放の元アナウンサーで、2023年の長野市議選に日本維新の会の公認候補として初出馬し、トップ当選。
しかし、2025年11月に「身を切る改革」に基づく寄付に応じなかったとして、県支部から除名処分を受けていた。
山崎市議は、「これまで通り有権者の声を聞きながら議員活動を続けていく」としている。
