ピーラーやおろし金、スライサーなどの刃物の付いたキッチンツールは、細かな部分の汚れが落としづらく、「どう洗えばいいの?」と迷いがちだ。
そこで、カミソリや包丁などの刃物メーカーである貝印に、これらの刃物製品の正しい洗い方やお手入れのコツについて話を聞いた。
ピーラーはスポンジの柔らかい面で
「何で洗えばいいのか」については、どの刃物製品もキッチンスポンジで問題ないという。
「刃物は硬い素材で洗うと傷つく恐れがあるため、表裏で硬さが違うキッチンスポンジの場合は、柔らかい面で洗ってください。ピーラーの角など、細かな部分に食材が詰まってしまった場合は、綿棒などの柔らかいものを使うのがオススメです」(広報宣伝部・林莉子さん)

スポンジでの洗い方については、決まった洗い方はないが、「刃の向きに逆らわずに手を動かすのがポイント」とのこと。
・ピーラー:刃を挟んで横方向(刃に対して水平方向)に動かすと洗いやすい。
・グレーター(チーズなどに使われるおろし金)など:下向きにだけ刃が付いているので、スポンジを上から下へ動かすと引っかかりなく洗える。
・おろし金:一つ一つの穴に対してスポンジを小刻みに動かして掃除していくと、大きく動かすよりもスムーズに洗える。
おろし金は一つ一つの穴を洗うのに時間がかかるが、プロの調理現場では大きなシンクや強い水圧で勢いよく洗って汚れを落とす場合が多いという。細かい部分が洗いづらい刃物製品は、家庭でもまず水流を使って汚れを落としておくといいだろう。
食洗機で洗っていいの?
ピーラーなどは食洗機対応の製品も多い。手持ちの製品が使用OKと確認できたら、まずは食洗機でザッと洗い、細かな食材が詰まっていた場合は綿棒等で掃除するといいだろう。
なお、貝印の包丁マイスター・林泰彦さんによれば、包丁は食洗機不可のものが多い。