鄙びた温泉街、迷路のような路地、静かにたたずむ木造駅舎…。
一度も来たことはないのに、なぜか懐かしく心惹かれる。
そんな、郷愁溢れる風景を求めて旅する「一人旅研究会」こと栗原悠人さん。
栗原さんが全国各地でカメラに収めた心揺さぶるシーンをお届けする。
写真・文=栗原悠人
長野県渋温泉街。長野県山ノ内町にある、ザ・日本の温泉街。
石畳の通り沿いには、木造旅館がずらりと並ぶ。
道が緩やかに曲がっているので、一歩進む度に、向こうの旅館の姿が少しずつ見えてくる。
その光景にドキドキしながら歩いていく。
石畳の道から一本細路地に入ると、頭上には、見たこともないほどの数の管が!
潤沢に湧き出る温泉が、それらの管を通って各所に届けられているのだ!
湯量豊富なゆえ、渋温泉街には9つもの外湯がある。
宿泊者が外湯の鍵を手に浴場を巡る姿もまた、この町ならではの光景だ。
(2024年4月訪問)
静かな昼の温泉街を散策
■石畳の道沿いに並ぶ旅館
良い…。カーブの先の町並みがどうなっているのか気になってしまう。奥へ奥へと誘われていく。
9つある外湯の一つ、渋大湯。外湯を巡る「九湯めぐり」が人気を博している。渋大湯を除き、入浴は宿泊者限定。
旧たばこ屋さん。少し前のデザインの煙草の箱が並んでいた。おや、猫がこちらを見ているね…。
