日本列島の広い範囲で21日、中国などから飛来した黄砂が観測された。また、関東の水がめでは水不足でゴールデンウィークを目前に異変が起きている。
山口、徳島、滋賀、鳥取、島根、京都で黄砂観測
21日午前10時頃、島根県松江市内では 黄砂が飛来し、視界がぼんやりと霞んでいた。普段ならはっきり見える約20km先の出雲空港も今日は少しかすんで見える。
21日は、山口、徳島、滋賀、鳥取、島根、京都の6府県で黄砂を観測。22日にかけては、北日本から西日本の広い範囲で観測されるとみられている。

同じ黄砂の影響か、青森県でも遠くに見える山並みも茶色く霞み、 車のボンネットに砂ぼこりが付着していた。
気象衛星ヒマワリが捉えた黄砂の動きからは、日本海上空を西から飛来しているのが確認できる。
中国大陸で舞い上がった砂ぼこりが偏西風に乗って日本に飛んでくる黄砂。 中国では、先週各地で強風や砂嵐が発生し、視界が悪化した。

4月17日、中国の新疆ウイグル自治区で砂嵐が発生し、 街を舞う砂塵がみるみるうちに辺りを飲み込んだ。雨不足に強風が重なったことで大量の砂が巻き上げられたとみられている。
この時期の満水位よりも20mほど低く
雨不足の影響は、日本でも深刻な事態を引き起こしている。
21日、イット!が訪れたのは神奈川県・相模原市にある津久井湖。釣りやお花見などで人気のスポットだが、水が足りていない。
“神奈川の水がめ”と呼ばれる津久井湖を渇水の影響が直撃している。一体、何が起きているのか、城山ダムを管理する担当者に聞いた。
相模川水系ダム管理事務所 ダム運用部 大谷長武部長:
上流域の雨が去年7割程度しか降りませんでした。秋以降も5割程度の降水量しかありませんでしたので、現在の津久井湖の貯水率が17%になっています。

長く続く雨不足により、この時期の満水位と比べ20mほど低くなっているという。
2026年の始めは“30年に1度の顕著な雨不足”と呼ばれるほどの記録的な少雨となり、現在も貯水率は厳しい状況だ。
貯水率が下がっているのは、津久井湖だけではない。

相模川水系ダム管理事務所 ダム運用部 大谷長武部長:
神奈川県は4つのダムがございまして、現在の貯水率は43%。一番低い状況ですと、3月下旬頃は30%の貯水率でございました。
3月末に雨が降ったこともあり、20日時点までに4つのダムの合計貯水率は43%まで上がり、回復傾向にあるというが、問題はこの先だ。
取材班が相模原市内の道路を走行中、弱い雨に遭遇したが……。

相模川水系ダム管理事務所 ダム運用部 大谷長武部長:
まだまだ降って頂かないと非常に厳しい状況は続くと思います。
渇水でボート店は約5カ月間休業
渇水により、ゴールデンウィークを目前に控えながら、休業を余儀なくされている店があった。

イット!取材班:
現在歩いている場所、辺り一面が草で覆われているのですが、本来は水の中なんです。

ブラックバス釣りなどで利用される貸しボート店は、渇水の影響でおよそ5カ月間休業しているという。
沼本ボート 井草武夫さん:
(ボート店は)もう5、60年だと思います。こんなに長い期間(水が)減ったのは初めてだけど……。

過去の写真と比較すると、水量の差は一目瞭然だ。
3月には、津久井湖で毎年行われている釣りの大会も延期された。
沼本ボート 井草武夫さん:
(生活は)厳しいですよ、だって収入が無いんだもん。でもしょうがないですよね。それなりに暮らしていくしかない。

21日は、茨城県の一部で1時間に8ミリ前後の雨が降るなどした関東地方。23日午後から24日午前中にかけては関東南部を中心に本降りの雨が降るとみられている。
来週からはゴールデンウィークが始まる。各地の空模様に多くの人が関心を寄せている。
(「イット!」4月21日放送より)
