【3】スポーツをする時
スポーツ時には体(筋肉)が熱を発するため、熱中症の危険がより高まる。次の点を心がけ、無理をしないことが大切だ。
・その日の環境に応じて運動の強度や運動時間を調節
・急に暑くなった日は特に注意し、徐々に暑さに慣らすようにして、短時間の軽めの運動から始める
・疲労、睡眠不足、風邪などで体調がすぐれないときは、無理に運動しない判断も重要
【4】スポーツ観戦時
スポーツをする人だけでなく、観戦する人も注意が必要だ。
日本気象協会が行った調査(2017~2019年)では、5~9月のスポーツ観戦経験者のうち10人に1人が暑さによる体調不良を経験していた。

屋外だけでなく、風のない締め切った体育館など屋内施設の観戦でも油断は禁物だ。屋外でも屋内でも、以下の点に気をつけて観戦を楽しもう。
・観戦前はバランスの良い食事と睡眠をしっかり取り、暑さに負けない体づくりを心掛けて
・観戦中は直射日光が当たらないよう対策
・こまめに水分・塩分補給。自分用の飲み物に加えてもう1本水を持ち歩くとよい。熱中症の応急処置として体を冷やしたり、具合が悪くなった人に飲ませたりできる。
・観戦後は、汗冷えを防ぐためにも汗を拭いて着替えてから、水分や塩分を補給し、休憩をとろう
【5】家にいる時
室内にいても熱中症になることはある。総務省消防庁によれば、2017~2019年の熱中症発生場所は3~4割が「敷地内全ての場所を含む住居」となっている。
・トイレ、洗面所、風呂など冷房の効いておらず湿度が高くなりやすい場所の掃除をする時
・在宅ワーク時
・入浴時
・睡眠時
・ベランダや庭で作業をする時
などでも油断せずに、室温・湿度のチェックやこまめな水分補給を心がけて。