10月6日からウズベキスタン・タシケントで開幕する、2022世界柔道選手権。

その女子78キロ級で、世界の大型選手たちを抑え込み続けている選手がいる。

3度目の世界選手権挑戦となる、東京五輪金メダリスト・濵田尚里(はまだしょうり)だ。

世界が認める“最強寝技師”

濵田はライバルたちから、“世界最強の寝技師”と恐れられている。

昨年の東京五輪では初戦から決勝まで、寝技でオール一本勝ち。

全4試合でわずか7分42秒という驚異的なタイムで、この階級に2004年アテネ五輪以来の金メダルをもたらした。

30歳10か月での金メダルは、日本柔道史上最高年齢の記録だ。

2019世界選手権では銀メダル
2019世界選手権では銀メダル
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現在32歳となった彼女は、自衛隊体育学校に所属する陸上自衛官でもある。

階級は“一等陸尉”まで昇進した。

目指すは「寝技の極地」

1981年世界選手権金メダリスト、寝技の神様とよばれた柏崎克彦八段を憧れの柔道家としている濵田。投げ技や寝技、関節技が主体の格闘技・サンボの世界選手権でも優勝経験を持つ。

山梨学院大の山部監督、自衛隊体育学校の酒井監督も寝技の巧者。

環境には困らなかったことも大きな成長の要因である。なにより道中で腐ることなく研鑽を続けた継続力こそが、彼女の最大の強みだ。

「濱田の寝技こそが完成形」と誰もがそんな幻想を抱くが、本人の評価は違う。

ーー自分の柔道の完成度は?
60%くらいです。成長過程だと思います。チャンスが来たときに、しっかりそこで1回で取れるように練習しています。

ーー何をすれば100%になるんですか?
目指しているところまで到達できるかはわからないです(笑)。

ーー何をやったら満足というか、東京をとって、パリをとったら?
何をしたら満足…。ちょっと…。わからないです。

世界最強の寝業師が目指すのは、常人には想像すら難しい「寝技の極地」だ。

その一端を、我々は世界選手権で目撃する。

「いま1年1年が大切だなと感じているので、目の前の世界選手権で優勝することだけを考えています」

2022世界柔道選手権
10/6開幕!
フジテレビ系列で8夜連続中継!
https://www.fujitv.co.jp/sports/judo/world/index.html

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