20歳5カ月の史上最年少で完全試合を達成したロッテの佐々木朗希。10日の試合後には「あまり実感がわかない」と語っていたが、偉業から一夜明けてどんな思いを抱いていたのだろうか。11日の練習後に改めてフジテレビの単独インタビューに答えてくれた。

史上最年少完全試合から一夜明け

この記事の画像(5枚)

ーー昨夜は寝られなかったのでは

「寝られなかったです。夜中の12時過ぎくらいに寝て、結構早く起きました。(いつもは)試合の時間によりますが夜10時から11時の間に寝ています」

ーー完全試合達成から一夜明けた心境は

「登板後よりも今は実感が少しずつですけどわいています」

ーー祝福のメッセージは

「今までで一番来ました。投げ合った宮城(大弥)からも『おめでとう』と来たのでうれしかったです」

プロ14試合目で完全試合達成

周りの反応を受け「ようやく実感がわいてきた」という佐々木朗希。それもそのはず、28年間、誰も達成することのなかったこの大偉業、佐々木は2021年5月16日のプロ初登板から1年も経っていない。わずか14試合目での達成は史上最速、20歳5カ月での達成も1960年に大洋の島田源太郎が打ち立てた20歳11カ月を上回る史上最年少記録となった。

オープン戦からすでに160キロを連発、この試合でも最速164キロをマークした。対戦したオリックスの紅林弘太郎(20)は「ボールが手から離れる前にスイングする意識で振ったけど詰まらされた」と証言する。

ーー10日の投球の手応えは

「バッターの反応的には差し込めている部分が多かったので良かったのかなと思っています」

“最も三振しない男”から3三振

プロ3年目、20歳の右腕が投じた105球。自己最速タイとなる164キロの直球と150キロに迫るフォークがミットに収まるたびにスタンドがどよめいた。大記録をアシストしたのは高卒ルーキーの捕手・松川虎生(18・市和歌山高)だった。佐々木もヒーローインタビューで「最後まで松川を信じて投げた」と全幅の信頼を寄せた。

ーールーキー松川虎生捕手の好リード

「いいリードしてくれたおかけで達成できたので感謝しています。バッターの反応を見ながらいい攻めができたかなと思います」

初回、2年連続首位打者の吉田正尚(28)から奪三振ショーが始まった。プロ野球記録の9者連続奪三振に並んだ4回、再び吉田を迎えると2球続けてカーブで追い込んだ。この試合で初球でカーブを投げたのはこの打席だけ。松川の意表をつく配球で“最も三振しない男”と言われる強打者を最後はフォークで空振り三振に。変化球を印象付け吉田の第3打席では直球で三振に仕留めた。

ーー4回オリックス吉田正尚への初球カーブ

「(松川は)しゃれたことするなと(笑)なかなかないと思うんですけど、あれがあったからこそ次の打席の三振にも生きたのかと思います」

ーー完全試合達成してもまだ不完全だと感じる点は

「今のところ上手くはいっているのですが、バッターが変わればピッチング内容も変わってくるのでそのときそのときで対応していきたいです」

ーー偉業を成し遂げた次の目標は

「1年間試合に投げ続けなきゃいけないと思っているので、これは通過点だと思うので、引き続きいいピッチングができるように頑張ります」

野球少年へ「自分の感覚が一番」

10日はデーゲームということもあって、たくさんの子供たちが観戦した。

ーー最後に野球少年たちへメッセージを

「自分の感覚が一番だと思うので、いろいろ教わることも大事ですし、あとは自分の感覚で試行錯誤していくことが本当に大事だと思います。いつも応援が力になっているので、これからも期待に応えられるように頑張ります」

新庄BIGBOSS率いる日本ハム戦へ

佐々木朗希はローテーション通りいけば次回は今週17日(日)に新庄BIGBOSS率いる日本ハム戦に登板予定で、どんな投球を見せるのか注目が集まる。フジテレビ日曜「S-PARK」では、佐々木朗希の登板の際にはどこよりも詳しく深掘りする。

「S-PARK」佐々木朗希をどこよりも詳しく!
4月17日(日)23時15分から24時30分
フジテレビ系列で放送