プロ3年目のシーズンに踏み出した“令和の怪物”ことロッテの佐々木朗希(20)が3日、今季2試合目の登板で今季初勝利を挙げた。8回99球3安打1失点、無四球で毎回の13奪三振、最速163キロ、プロ入り後初めて本拠地ZOZOマリンで白星を手にした。
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「怪物の現在地をキャッチャー目線で見てみたい」と球場に足を運んだ解説者の谷繁元信さんが試合後の佐々木にインタビュー取材した。
谷繁元信が佐々木朗希を直撃取材!
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ーー理想的な「佐々木朗希はこういう投球」という内容で8回99球、振り返っていかがですか?
「力みなくストレートをしっかり投げ切れたので、そこが一番良かったと思います。終盤になっても球威を保ちながら(球が)抜けることも少なかったのですごく良かったと思います」
5回2死まで無安打に抑え、8回にも球速160キロ台を計測。最後まで球威は衰えなかった。その中で谷繁さんが気になったのが球種の割合だ。この日投じた99球のうち7割を占める直球とフォークの2球種で投球を組み立てていた。
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ーーこの割合がベストな投球スタイル?
「ストレートとフォークの調子がいいこともあってシンプルにいこうかなと。ストレート、フォーク以外の球種が前回の登板であまり良くなかったので、押せているときは押し続けてもいいと思ったのでそういう感じで投げました」
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その佐々木をリードしたのが谷繁さんも注目する高卒ルーキー松川虎生(18・市和歌山高)だ。
ーー松川捕手とバッテリーを組むのは2試合目。どっちが主導権を握っている?
「基本は僕なんですけど…(笑)」
ーー僕が見ていた感じでは松川捕手が「大丈夫ですか?」みたいな感じでお伺いを立てているように見えたのですがどうでした?
「いつも僕主導なので、僕の考えとかを汲み取ってリードしてくれたかなと思います」
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ーー1年目でそんなことができるなんてたいしたもんですね。このバッテリーは末恐ろしいですよ
「はは…(照れ笑)」
解説!佐々木「まだ完成形ではない」
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佐々木と松川のバッテリーを「末恐ろしい」と表現した谷繁さんに改めて「佐々木朗希の2022年」とドラフト1位捕手の「松川虎生のスゴさ」について解説してもらった。
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「この1年でスタミナはついていると思います。8回99球ですけど球威が落ちることなく、強弱をつけながらちゃんとコントロールできているんですね。今日の割合を見るとスライダーは5%、カーブは3%とほとんど投げていなんですよ。ここがまだ僕の中では完成形ではないんですよ」
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谷繁さんは佐々木がまだ完成形ではないとしたうえで、完成形をある投手と重ね合わせた。
「今後、ストレート、フォーク、スライダー、カーブの4種類が全て勝負できるボールになったときに完成するんじゃないかと思います。完成というのは例えるとダルビッシュ有(現パドレス)のようになるんじゃないかと。ダルビッシュという投手は全球種が勝負球になっているんですよ。打者が全球種嫌な感じがする、そういう投手になると思います」
解説!松川「僕の1年目の頃より上」
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一方、ドラフト1位捕手の松川虎生のスゴさについてはこう語る。
「キャッチングもスローイングもワンバウンド捕球もしっかりできていました。1球も後逸していません」
高卒ルーキーでありながら開幕スタメンにも起用され、この試合では佐々木の160キロ超の直球、150キロに迫るフォークを一度も後逸することなく受け止めた。松川と同じく高卒で横浜太洋ホエールズに入団、1年目は80試合に出場した谷繁さんは松川が将来、自らの持つ大記録を塗り替えることを期待する。
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「僕の1年目の頃を考えるとかなり松川選手の方が上だなと思います。僕の通算出場試合記録3021試合を抜くのは彼じゃないかと期待しています」
覚醒の時を迎えた令和の怪物とそれを支える高卒ルーキー。谷繁さんも注目の若きバッテリーから今季は目が離せない。
そして佐々木朗希は今週も10日(日)の登板が予定されている。フジテレビ日曜「S-PARK」では、佐々木朗希登板の際にはどこよりも詳しく深掘りする。
「S-PARK」佐々木朗希をどこよりも詳しく!
4月10日(日)23時15分~24時30分
フジテレビ系列で放送