テレビ宮崎の夕方ニュース「#Link」でお天気コーナーを担当している気象予報士・古山圭子さんが特技のイラストを使って天気の豆知識を解説するコーナー。今回はのテーマは「天気予報は耳でも」

4日の宮崎県内では午後、雷が鳴る時間帯もあった。急な雨ということで濡れてしまった方もいるかもしれない。そうならないためにはどうすればいいのか。

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まずは、前日に放送した天気予報を見てみる。美郷に雨マークがついている以外、広く晴れやくもりマークとなっている。この予報の時、みなさんは傘を持っていくだろうか?多くの方は持って行かないのではないだろうか…

ただ古山予報士は、夕立が発生しそうなとき、こんな予報をする。「午後は大気の状態が不安定となり、急な強い雨や雷雨にご注意ください」。 この中の「強い雨」や「雷雨」は、夕立ということだが、夕立は時間的・空間的にかなり限定されているので、天気マークには現れづらい。

では「大気の状態が不安定」とはどういうことなのか。

まず「安定した状態」は、冷たい空気は重いので下にあり、暖かい空気は軽いので上にある、という状態。空気の上下移動がないので、「大気の状態は安定」している。

それでは「不安定な状態」はどうなるのか。例えば、夏の日差しで地面付近が熱せられると、冷たくて重い空気が上空にあるような、頭でっかちの状態となってバランスが悪くなり、空気がかき乱される。そうなると、元の安定した状態に戻ろうとしたときに上昇気流が発生して、雷雲や夕立雲がどんどん発達してしまう。

これを踏まえて土日の天気を見ていくと、5(土)は晴れマークが続いているが、北部山沿いで夕立など、急なにわか雨に注意が必要だ。6(日)は安定した晴れの天気。夕立さえ発生しない。危険な暑さが続いていきそうだ。

(テレビ宮崎)

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