「我が家の庭の木に鳥が巣を作っている」FNNビデオポストに8月20日、野鳥の営みをとらえた画像が寄せられました。ただ投稿した方は、鳥の種類が分からないということで…TSK報道部で調べてみた。

庭の木に鳥の巣…見たことのない鳥が…
FNNビデオポストに投稿したのは、ハンドルネーム「おみそ」さん。
6年前に山陰地方のとある場所に建てた自宅で8月初旬、玄関先に植えた木に鳥が巣を作っていることに気づいたという。
そして巣には見たことのない鳥が1羽…。

初めてのことで驚きつつ、それから毎日、鳥の巣と鳥の様子を楽しみにしながら観察を継続。
お盆前に大雨の日が続いた中で、その鳥は毎日じっと巣にいたという。
そして19日…巣の中でヒナ3羽が産まれていたことを確認。
お盆明けに巣を見ると…3羽のヒナ誕生

並んで口を開け、かわいく鳴いていたということで、画像にもその様子が映っている。
さて「おみそ」さんは、果たしてこの鳥はなんという種類なのか?不明だったためFNNビデオポストに投稿。
TSKがいただいた画像を元に、出雲市のホシザキグリーン財団の専門家に問い合わせたところ…。
“謎の鳥”の正体は…
ホシザキグリーン財団・宍道湖グリーンパーク観察指導員の勘場奈美さんから「この鳥は、尾羽が長いこと、灰色の体や頬に赤い模様が見えることから『ヒヨドリ』思われるとの回答があった。

ヒヨドリは比較的身近な種類で、春から夏の繁殖期は民家の庭木に巣を作ることも多いとしている。
孵化から巣立ちまでの日数は、通常10日程度で、まだ羽根が生えきらないようなうまく飛べない状態で巣立つとしていて、巣立った後も親鳥はヒナの近くにいて、エサを与えたり、野外の危険を教えたりと、しばらく付きっきりで世話をする習性があることを教えてていただいた。

3人の子育て真っ最中の「おみそ」さん 3羽の親鳥に共感
「おみそ」さんご自身も3人の小さなお子さんを育てている最中ということで、「無事に育ってくれるかな」、「どれくらいのスピードで成長し、いつ巣立つのかな」と成長への楽しみと大きくなることの寂しさの両方の気持ちでいると話している。

なお勘場さんは、「繁殖期の野鳥は特に神経質になっているため、子育て中の鳥を見かけた時は、驚かさないよう遠くからそっと見守ってほしい」と呼びかけている。
(TSKさんいん中央テレビ)