テレビ宮崎の夕方ニュース「#Link」でお天気コーナーを担当している気象予報士・古山圭子さんが特技のイラストを使って天気の豆知識を解説するコーナー。今回は「ダブル高気圧」をテーマにお伝えする。
7月に入ったところで、6月の気温を振り返ってみる。宮崎市の平均気温はなんと、観測史上1位の25.7℃だった。というのも6月、日中に雨が降った日は、30日のうち16日と、月の半分ぐらいしかなかった。その分、日差しが届いて気温が上がったということだ。

ここで「宮崎弁DEてげてげ天気予報」のコーナー、13回目は「高千穂町」編。面積が広い宮崎県では、同じ県内でも言葉が若干違う。古山予報士自身の勉強のための挑戦でもあり、26市町村制覇を「あいうえお順」で目指している
「まぁだ 7月になったばっかりじゃけんどん こん あてぇ日和は いつまぢぃ続くじゃろかのぉ~」
翻訳すると…
「まだ7月になったばかりだが、この暑い天気は いつまで続くんだろうね~」

ということで、3カ月予報を見てみる。この先7月から9月にかけて、平均気温が平年よりも「高い」「高い」「高い」すべて「高い」と予想されている。この時期の日中の最高気温の平年値は、7月31.3℃、8月31.6℃、9月28.5℃と、いずれも30度前後なので、これよりもさらに高い気温となりそうだ。

ウェザーニューズの予想によると、宮崎の今年の夏は、猛暑日が9日、真夏日が68日、熱帯夜が38日ということで、この先3ヶ月、ほぼ毎日のように30度以上の真夏日という予想となっている。

この暑さの原因は何なのか。まずは、夏の暑さをもたらす「太平洋高気圧」が、平年よりも張り出しが強くなっていること。さらに「チベット高気圧」にも覆われて、ダブルの高気圧に覆われると予想されていることだ。
「高気圧に覆われる」とはよく聞く言葉だが、実際のところはよくわからないかもしれない。そこで今回は児玉アナに実感してもらうため、古山予報士がダンボールを準備してきた。

児玉アナに横になってもらい…

まず1枚目の布団。これを「太平洋高気圧」に見立てて児玉アナにかぶせる。

さらにもう1枚、「チベット高気圧」に見立てた布団がかぶさってくる。2つの高気圧に覆われるという事は、このように、2枚の布団に包まれるというようなもの。暑さもさることながら、結構、重みも感じるはず。ということは、圧力がかかっているという事でもある。

この夏は「ダブル高気圧」によって、真夏の日差しと暑さが続く予報となっている。2日も熱中症警戒アラートが出されている。熱中症対策をしっかりとって欲しい。
(テレビ宮崎)