テレビ宮崎の夕方ニュース「#Link」でお天気コーナーを担当している気象予報士・古山圭子さんが特技のイラストを使って天気の豆知識を解説するコーナー。今回は「タオル」をテーマにお伝えする。

台風3号が発生

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3日未明、台風3号が発生した。この後の進路を見ていくと、日本の東の海上を北へと進んで、宮崎への影響はそこまでない見込みだ。台風の進路をよく見ると、4日から5日にかけて、東にポキッと進路が変わっている。なぜかと言うと、日本周辺に夏の暑さをもたらす太平洋高気圧があるためだ。この勢力が強すぎて、台風も寄せ付けない状況にある。台風被害が出ないのはいいが、暑すぎるのも考え物だ。3日もこの高気圧によってかなり暑くなった。

最高気温を見ると、宮崎県内で最も気温が上がったのは都城とえびので36.5℃と体温並み。その他も西米良36.4℃、小林35.7℃、美郷35.6℃と内陸を中心に35度以上の猛暑日となった。この時期の最高気温の平年値は29度前後なので、この暑さがいかに異常かというのがわかる。

炎天下で使う「タオル」に注意!

この炎天下、例えば屋外で作業をするとき、「タオル」に注意が必要だ。

児玉アナ :いや~、きょうも暑いがよ~。でも草が伸びるから抜かんといかんがよ~、汗が出るわ~もう~

古山予報士:ばあちゃん!そのタオル、乾いてねぇけ?

児玉アナ :乾いてないと汗が取れんがね!

古山予報士:乾いてっと、逆に熱中症になっちまうんだよ!

児玉アナ :乾いてると、逆に熱中症!?

というわけで今回は、「タオル」について。東京疲労・睡眠クリニックの梶本修身院長によると、「熱中症対策で、乾いたタオルは要注意」とのことだ。

暑くて汗をかくと、そのとき、いつの間にか蒸発しているが、このとき、体の熱も一緒にうばって蒸発してくれるので、体の熱がどんどん逃げていってくれる。これが「乾いたタオル」だと、その効果がなくなってしまうので、体に熱がこもったままになってしまう。

そのため、汗を拭くなら「濡れたタオル」がいい。濡れたタオルで拭くと、皮膚に水分が残って、蒸発するときに熱を奪って体温を下げてくれる。ウェットティッシュや汗拭きシートでもOK。臭いの元となる皮脂や雑菌も取れるので、おススメだ。

(テレビ宮崎)

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