テレビ宮崎の夕方ニュース「#Link」でお天気コーナーを担当している気象予報士・古山圭子さんが特技のイラストを使って天気の豆知識を解説するコーナー。今回は、「降水確率」についてお伝えする。

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10日、宮崎県内では時折、傘をさしていても濡れるような、ザーッという雨が降った。朝から雨脚が強まり、古山予報士も、雨が窓を打ち付ける音で目が覚めたという。日中もバケツをひっくり返したような降り方だった。

この雨の降り方、前日の時点ではどのように予想されていたのか。予報を振り返ってみると、ズラリと雨マークが並んでいた。「降水確率90%」という数字が目立つが、「降水確率90%」とは、どんな雨の降り方をイメージするだろうか。

児玉アナウンサーの考えは、「1日24時間のうち90%の時間降っていて、10%ぐらいは降っていない時間がある」ということだったが…

正解は、「過去、同じような気象条件が10回あらわれたうち、1ミリ以上の雨が9回降った」という意味だ。

なので降水確率が高いからといって、「雨脚が強い」わけでも、「長い時間降る」わけでも「広い範囲で降る」わけでもない。降水確率30%でも、ザーザーと雨脚が強まることもあれば、90%でもシトシト雨ということもあり得る。

これを踏まえて11日の予報を確認すると、やはりズラリと雨マークが並んで降水確率が90%となっている。あくまでも「1ミリ以上の雨が90%の確率で降りますよ」というだけで、どんな降り方なのか、何ミリ降るのか、そして、どんな災害に注意すればいいのかが分からない。

雨雲予想を見ると、11日も東風が雨雲の材料を運び込んで10日のような降り方が1日を通して続く予想。予想雨量は多いところで1時間に50ミリ。傘が全く役に立たない降り方となりそうだ。24時間雨量も、10日より多い量が予想されている。

土砂災害や低い土地の浸水に注意して、雨雲レーダーやキキクルなどで最新の情報を確認してほしい。

(テレビ宮崎)

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