秋篠宮妃紀子さまは7月17日から2日間、「献血運動推進全国大会」に出席するため岐阜県を訪問されました。

7月17日 県立森林文化アカデミーを訪問された紀子さま
7月17日 県立森林文化アカデミーを訪問された紀子さま
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美濃市で視察されたのは、子どもたちが森林や木について学ぶプログラムです。
地元の小学生約20人の輪に加わり、木を使った遊びを体験されました。

床に立てた木の棒から手を離し、倒れる前に隣の棒を掴む遊びについて、子どもからルールやコツを聞かれました。

息を合わせて何度も連続して成功すると、子どもたちと一緒に喜び合われた紀子さま。
お帰りの際「みなさんと一緒に楽しい時間を過ごせてうれしいです」と話されました。

「うだつの上がる町並み」
「うだつの上がる町並み」

美濃市の「うだつの上がる町並み」。家と家の境目に作られた「うだつ」と呼ばれる防火壁が特徴です。

「うだつ」
「うだつ」

紀子さまは、江戸時代の姿を残す美しい町並みを視察されました。

つづいて、ユネスコ無形文化遺産にも登録されている、伝統工芸品の和紙「本美濃紙」の紙すきを見学されました。

通常の「縦揺り」に加えて、ゆったりとした「横揺り」を入れる特有の技法で、丈夫で繊細な風合いの紙ができるといいます。
紀子さまは、職人の熟練の手さばきをじっくりとご覧になりました。

本美濃紙保存会 加納武 理事
本美濃紙保存会 加納武 理事

紙すきを実演した 加納武さん:
「何年ぐらい紙すきをされていますか」とか、「腰が痛くならないですか」といろいろとお気遣いくださって。とても笑顔の素敵な方でした。

さらに、和紙を使った様々な製品をご覧になり、和紙の傘から光が透ける様子に「雨が降った後も優しく(光を)感じることができますね」と述べられました。

「どのように作られているのですか」 などと質問しながら見て回り、和紙の魅力に関心を持たれたご様子でした。

「献血運動推進全国大会」へ…献血の輪が広がることを願われる

日本赤十字社の名誉副総裁を務める紀子さまは、18日、日赤岐阜県支部を訪ね、子ども向けの献血セミナーを視察されました。

日本赤十字社岐阜県支部 献血セミナー
日本赤十字社岐阜県支部 献血セミナー

子どもたちが「かるた」遊びを通して、献血や健康などについて学ぶ姿を見守られました。

この日の午後、岐阜市で開かれた「献血運動推進全国大会」に臨まれました。

第60回 献血運動推進全国大会
第60回 献血運動推進全国大会

この大会は今年で60回目を迎え、約1500人が出席。
献血運動の功労者が表彰され、紀子さまは「昭和天皇記念献血推進賞」などの受賞者に賞状を直接手渡されました。

おことばで「この会場にも献血などの活動に携わる若い人たちが出席しています。皆さまが、人々の命や健康について考え、行動し、地域の人々を支えていることを心強く思っています」と述べられました。

式典後、受章者や献血ボランティアの学生と懇談し、「体調に気を付けて頑張ってください」と労われました。

キャラクターの「けんけつちゃん」にも「暑い中ありがとうございます」と声をかけられました。献血推進の輪がさらに広がることを願われた紀子さまです。
(「皇室ご一家」8月4日放送)