三笠宮家の瑶子さまは8月1日、「水の日」にちなみ行われた「水を考えるつどい」に出席されました。
この記事の画像(8枚)「水の日」は、水の大切さや水資源開発の重要性に対する理解を深めるため、8月1日と昭和52年に政府が定めたものです。その記念行事として「水を考えるつどい」が開催されています。
2024年は、水循環基本法が施行されてから10年という節目に当たります。平成の時代は、皇太子だった陛下が出席されていて、2016年には、愛子さまがご両親と一緒に、初めて公務に臨まれました。令和に入り、寬仁さまの次女・瑶子さまが出席されていて、今回で3回目となります。
ユーモアを交えながらのご挨拶
瑶子さまは、式典でユーモアを交えながら次のような内容のおことばを述べられています。
「この水の集いに伺わせていただきまして、もう数回になるのですが、陛下から私に替わり、私は水の研究家でもないし、専門家でもないのですが、よろしいのでしょうかという風に最初お話をさせていただいて、それでもよいというお話をいただき、参加させていただいているのですが、小池俊雄(水の週間)実行委員会会長から、いいご挨拶を期待しているとプレッシャーをかけられてしまいましたので、大変緊張をしておるところでございます」瑶子さまのこのユーモアに、小池会長ほか皆さんから笑い声が漏れました。
これまでも、「研究者ではない」「専門家ではない」と述べてこられた瑶子さまですが、このあとに表彰される、中学生による水の作文コンクールの受賞作品は全て読まれています。
これまでの経験からご自分なりに、水問題に対して理解を深めてこられました。「今回水の日は48回という事でございますけれども、継続というのは力なりという言葉がありますので、まずは50回を目指して、続けていただきたいと思いますし、若い方問わず、私たちも、常に考えて行かなければいけない災害のことも、能登地震もそうですし、山形(での豪雨災害)もそうですし、災害が起こってから気にする、考えるではなくて、日常的に皆さんが考えられるような時間が少しでも長く増えることを願っております」。これまで「無関心であること」の問題を指摘されてきた瑶子さま。今後は、少しでも日頃からの備えの大切さを訴えられていました。
瑶子さまらしさがより拝見できたのは、水の作文コンクールで表彰された中学生との懇談の席でした。内閣総理大臣賞や農林水産大臣賞、国土交通大臣賞などなど、栄えある賞に輝いた中学生にとって、壇上に上がる緊張に加えて、皇族と話すことも初めての出来事。
「緊張しました?」「みんなリハーサルみたいなのをさせられたの・・・?ちゃんと私のとこで挨拶しなきゃ行けない、と思っているのだろうなと思いながら、申し訳ない限りでした」と瑶子さまらしい言葉をかけ、緊張をほぐそうと思われているようでした。
そんな中でも、瑶子さまは今回の受賞を通し中学生たちが「発信者」として水を考える機会を増やしていってほしいという気持ちを示されていました。
そして、「みなさんの勉強ぶりに励まされることもあり、私もがんばって勉強したいと思います」「これからも(この会へのご出席の)依頼を受けたら頑張りたいので、皆さんと一緒に切磋琢磨していきたいと思います」と述べられていました。
瑶子さまは、8月9日から20日まで、アメリカ・西海岸を私的に訪問し、日本の芸術文化を紹介する行事やクラッシックカーのイベントに出席されるということです。
緊張しながら海外での行事などに出席することと思われますが、海外でも瑶子さまらしいユーモアと会話術で、関係者を魅了して帰国されることになると思っています。
【執筆:フジテレビ皇室担当解説委員 橋本寿史】