FIVBパリ五輪予選/ワールドカップバレー2023 日本対チュニジア(10月3日 東京・国立代々木競技場 第一体育館)

来夏のパリ五輪出場権獲得に挑む男子日本代表(世界ランキング5位・10月3日現在)は第3戦でチュニジア(同20位)と対戦。

日本は今大会、開幕から2戦連続でフルセットの苦闘となり、第2戦ではアフリカ王者のエジプトを相手に逆転負けを喫し1勝1敗。上位2チームにパリ五輪出場権が与えられるなか、2戦終了時点で4位と苦しい状況にある。チームの中心である髙橋藍(22)も「もう勝っていくしかない」と強い口調で語っているように、残る5戦、まさにひとつも落とせない戦いが続くことになる。

第1セットを25-14で先取した日本は第2セット、身長202cmの小野寺太志(27)がクイックを決め先制すると、長身を生かした高さで相手の攻撃をブロック。キャプテンでエースの石川祐希(27)もチュニジアのエース・ナガのスパイクをブロックすると、すぐさまアタックでも追加点し、チーム全体の表情がほころんだ。

さらに中盤、この試合で初スタメンの髙橋健太郎(28)がクイックを決め相手マークを集めると、今度は髙橋藍(22)がサイドからアタック。打点の高い石川のバックアタックも決まり第2セットを25対16で連取した。

今大会の男子日本代表はグループBに入り、世界ランキング2位のアメリカや、同7位のスロベニア、さらには同9位のセルビアと同組。パリオリンピック出場権獲得のためには、出場8カ国の総当たり戦で、2位以内に入ることが条件。

試合は、今大会の日本にとって鬼門となっている第3セットに入っている。