バレーボールのFIVBパリ五輪予選/ワールドカップバレー2023は男子大会2日目を終えて、日本代表(世界ランキング5位・10月2日時点)は1勝1敗。

3戦目となる3日は2戦目のエジプトに続くアフリカ勢のチュニジア(同19位)と対戦する。
エジプトに続く”アフリカ勢2連戦”
ここ数年はアフリカ大陸の雄として、東京2020オリンピックにも出場を果たしたチュニジア。だが、昨年の世界選手権を16位で終えると、今年は苦戦。ネーションズリーグの下位大会であるチャレンジャーカップ(8チームのトーナメント)では、初戦でチリに敗れて最下位(8チーム中)。

続くアフリカ選手権では準々決勝ラウンドで敗れ、2017年大会から続く連覇は3でストップした。5-6位決定戦でルワンダを下し、勝利で大会を終えたものの、最終成績5位は物足りない順位だった。
19年ワールドカップバレーで大会得点ランキング2位のオポジット、ハムザ・ナガ(背番号10)が高い得点力を備えるものの、現在33歳とあって、パフォーマンスにやや陰りが見えるのは確かだ。

今回のワールドカップバレーでも初戦のスロベニア戦(同6位)こそチーム最多15得点をマークしたナガだったが、次のセルビア戦(同9位)では2得点と沈黙。チームも2連敗を喫した。
最高到達点363cm 新鋭ベンロンダネ
だが、好材料もあり、セルビア戦でチーム唯一の二桁となる最多16得点をあげたアウトサイドヒッターのオスマ・ベンロンダネ(背番号8)は20歳の新鋭。

身長は185㎝と決して高くはないが、最高到達点363㎝の驚異的なジャンプ力を駆使して得点を重ねる。今大会で大化けする可能性も秘めており、要注意の存在だ。
パリ五輪へ…もう負けられない日本
対する日本は開幕から2戦連続でフルセットの苦闘となり、2戦目ではアフリカ選手権王者のエジプトに逆転負け。

その試合では石川祐希と西田有志が最多24得点と並び、髙橋藍が16得点と続いたものの、最後の3セットはサイドアウトの応酬を繰り広げた末に競り負けている。

2試合とも獲得したセットでは、これまで磨いてきたサーブとブロックディフェンス、バランスの取れた攻撃が展開できているだけに、中1日でしっかりと修正を図り、チュニジア戦を仕切り直しの一戦としたい。
文/坂口功将(月刊バレーボール編集部)
今大会の男子日本代表はグループBに入り、世界ランキング2位のアメリカ(10月2日時点)や、同6位のスロベニア、さらには同9位のセルビアと同組。パリオリンピック出場権獲得のためには、出場8カ国の総当たり戦で、2位以内に入ることが条件となっている。
FIVBパリ五輪予選/ワールドカップバレー2023
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男子大会:9月30日(土)-10月8日(日)
東京・国立代々木競技場 第一体育館にて開催