FIVBパリ五輪予選/ワールドカップバレー2023 日本対チュニジア(10月3日 東京・国立代々木競技場 第一体育館)

来夏のパリ五輪出場権獲得に挑む男子日本代表(世界ランキング5位・10月3日現在)は第3戦でチュニジア(同20位)と対戦。

日本は今大会、開幕から2戦連続でフルセットの苦闘となり、第2戦ではアフリカ王者のエジプトを相手に逆転負けを喫し1勝1敗。上位2チームにパリ五輪出場権が与えられるなか、2戦終了時点で4位と苦しい状況にある。チームの中心である髙橋藍(22)も「もう勝っていくしかない」と強い口調で語っているように、残る5戦、まさにひとつも落とせない戦いが続くことになる。

対戦相手のチュニジアはアフリカ選手権 最多優勝を誇り、主力選手に19年ワールドカップバレーで大会得点ランキング2位のハムザ・ナガ(背番号10)を擁する。他にも20歳の新鋭ウサマ・ベンロンダネ(背番号8)がおり注意が必要な存在だ。ベンロンダネは、身長185㎝ながら最高到達点363㎝という驚異的なジャンプ力を誇り、個人の力で日本を切り崩してくる可能性を秘めている。

第1セット、日本は序盤に今大会得点ランキング1位の40得点をマークする西田有志(23)が豪快なアタックを決めると、直後に髙橋藍(22)がショートサーブを使いサービスエースで得点。

さらに初スタメンの髙橋健太郎(28)が相手エース・ナガのアタックを完璧なタイミングでブロックすると、キャプテン石川祐希(27)も滞空時間の長いアタックで追加点。負けられない戦いの中でも、笑顔を見せ、第1セットを25対14で先取した。

スタメンは、キャプテン・石川祐希(27)、西田有志(23)、小野寺太志(27)、関田誠大(29)、髙橋健太郎(28)、髙橋藍(22)、リベロは山本智大(28)が起用された。

今大会の男子日本代表はグループBに入り、世界ランキング2位のアメリカや、同7位のスロベニア、さらには同9位のセルビアと同組。パリオリンピック出場権獲得のためには、出場8カ国の総当たり戦で、2位以内に入ることが条件。

試合は第2セットに入っている。