FIVBパリ五輪予選/ワールドカップバレー2023 日本対ベルギー(9月22日 東京・国立代々木競技場 第一体育館)
開幕から無傷の4連勝と来夏のパリ五輪出場権獲得へ快進撃を続ける女子日本代表(世界ランキング8位・9月21日現在)は中一日で迎えた第5戦、ヨーロッパの強豪ベルギー(同14位)と対戦。
この記事の画像(17枚)ベルギーは今大会2勝2敗ながら、過去5年の日本との対戦成績は2勝2敗と侮れない相手。190cm越えミドルブロッカー3人を擁する「世界トップの高さ」を誇り、2022年の世界選手権では9位と近年実力をつけるヨーロッパの新興勢力で、日本の眞鍋政義監督もブラジル(同4位)、トルコ(同1位)とともに警戒する相手に挙げている。
世界ランク14位 欧州の強豪ベルギー
日本のスターティングメンバーは、キャプテン古賀紗理那(27)、林琴奈(23)、山田二千華(23)、渡邊彩(32)、関菜々巳(24)、井上愛里沙(28)、リベロは身長162cmの福留慧美(25)と前戦ブルガリア戦と同じメンバーが起用された。
第1セット。第4戦までで55得点と得点ランキング5位につける井上愛里沙が強烈なスパイクに加え、要所でブロックを決め得点を積み重ねていく。
さらにチーム平均身長175cmと出場24カ国で最も低い日本は、この試合でスピード攻撃を展開。相手に流れが傾きそうな場面でも第1戦、4戦のトップスコアラーの古賀紗理那が、流れを変えるバックアタック。セッター・関菜々巳がトスを上げ素早く1秒以内にバックアタックを決める眞鍋監督の新戦術「マッハ」が機能する。
第1セット終盤、1点を争う接戦からデュースにもつれ込み、サイドアウトを繰り返す。この大事な局面で井上愛里沙が活躍。ポイントを重ね、日本が第1セットを28対26で先取した。
第2セット立ち上がり。関菜々巳から今度は井上愛里沙へ、背面高速トスのバックアタック「ジェット」が決まるなど、日本は5連続得点をあげる。
ベルギー「世界の壁」に日本は
対するベルギーは192cmのバンアベルマト(24)や193cmのヤンセンス(26)らの高さのあるブロード攻撃などで応酬する。
それでも日本は山田二千華のサーブやブロックで得点を重ねリードを広げる。さらに第2セットも「マッハとジェット」が機能する。セッター・関菜々巳からのトスを素早く古賀紗理那がバックアタックで決め、ベルギーを圧倒。日本が25対18で第2セットを連取した。
第3セット。序盤から7連続得点で主導権を握ると、古賀紗理那の強烈なスパイクなどでリードを2桁に乗せる。その後ベルギーが反撃を見せたところで、日本は石川真佑(23)と和田由紀子(21)を同時に投入。会場の期待が高まる。
すぐさま石川真佑がアタックを決めると、ゲーム終盤、和田由紀子も時速89kmの強烈なジャンプサーブでエース。チーム最年少の和田は飛び上がりながら石川とハイタッチ。「切り札サーブ」での得点に観客も沸く。和田は続けざまにアタックも決め、ベルギーにとどめを刺した。
結果、第1セットこそもつれたものの、ヨーロッパの強豪国・ベルギーを相手に全員バレーで守り、攻め続けた日本がセットカウント3-0(28-26、25-18、25-14)でストレート勝ち。開幕から失ったセット数0で5連勝をあげた。
目標のパリ五輪出場権獲得まであと一歩。
日本代表は23日、世界ランキング1位、女王トルコと全勝対決の大一番に臨む。
FIVBパリ五輪予選/ワールドカップバレー2023
プールB順位表(開催国:日本)9月22日時点
1位:日本 5勝0敗
2位:トルコ 5勝0敗
3位:ブラジル 4勝1敗
4位:ベルギー 2勝3敗
5位:プエルトリコ2勝3敗
6位:アルゼンチン1勝4敗
7位:ブルガリア 1勝4敗
8位:ペルー 0勝5敗
※上位2カ国がパリオリンピック出場権を獲得する
FIVBパリ五輪予選/ワールドカップバレー2023
日本戦全戦をフジテレビ系独占中継!
女子大会:9月16日(土)-9月24日(日)
男子大会:9月30日(土)-10月8日(日)
東京・国立代々木競技場 第一体育館にて開催