バレーボールのFIVBパリ五輪予選/ワールドカップバレー2023は女子大会5日目を終えて、日本代表(世界ランキング8位)は開幕5連勝。22日のベルギー戦でストレート勝ちを収めた。6戦目となる23日はヨーロッパ女王のトルコ(同1位)と対戦する。
この記事の画像(10枚)ランキングのとおり、今や世界ナンバーワンといえる実力を備えるトルコ。今年はネーションズリーグで初優勝を果たすと、続くヨーロッパ選手権を制し二冠を獲得した。
世界ランク1位 実力者ぞろいのトルコ
世界トップレベルと称される国内リーグで力を磨いてきたベテラン勢に加え、近年はアンダーエイジカテゴリー代表の有望選手を積極的にシニア代表へ抜擢することを強化の軸に。
身長198㎝を生かしたブロック力が武器のゼフラ・グネシュ(背番号18)や、男子顔負けのアタック力を備えるオポジットのエブラル・カラクルト(背番号99)という攻守の軸は、その最たる例だ。
高さ・スピード・パワーのバルガス
さらに今年は、元・キューバ代表のメリッサ・バルガス(背番号4)がトルコ国籍を取得し、代表入りが解禁された。身長194㎝、最高到達点326㎝から繰り出されるアタックは対戦相手にとって脅威以外の何物でもない。こうした圧倒的な個々の能力が、強大なチーム力を生んでいる。
今回のワールドカップバレーでもその力をまざまざと見せつけており、バルガスとカラクルトの2枚看板の得点力は言うまでもない。ペルーとの初戦で4連続サービスエースの離れ業をやってのけたカラクルトに代表されるように、強烈なサーブでも相手に襲いかかる。
そうして攻撃を絞ることに成功すると、今度はグネシュ(背番号18)やキャプテンのエダ・エルデム(背番号14)らミドルブロッカー陣の出番。ここまで5戦のうち、チームの合計ブロックポイントで2桁越えを果たしたのは4試合と、ブロック力の高さでも他を圧倒する。
22日のブラジルとの全勝対決ではストレート勝ちを収め、パリオリンピック出場権獲得に王手をかけたトルコ。
対する日本は3-0ないし3-1で勝利すれば出場権獲得となり、眞鍋政義監督も「高さとパワーが世界でも断トツの相手」と見据えたうえで、「こちらとしてはディフェンスなくして勝てない。ラリーを制する、それしかない」と攻略の糸口を語る。
たとえ個の能力で圧倒されようとも、チーム全員で守り、攻め、勝利につなげたい。
文/坂口功将(月刊バレーボール編集部)
FIVBパリ五輪予選/ワールドカップバレー2023
プールB順位表(開催国:日本)9月22日時点
1位:日本 5勝0敗
2位:トルコ 5勝0敗
3位:ブラジル 4勝1敗
4位:ベルギー 2勝3敗
5位:プエルトリコ2勝3敗
6位:アルゼンチン1勝4敗
7位:ブルガリア 1勝4敗
8位:ペルー 0勝5敗
※上位2カ国がパリオリンピック出場権を獲得する
FIVBパリ五輪予選/ワールドカップバレー2023
日本戦全戦をフジテレビ系独占中継!
女子大会:9月16日(土)-9月24日(日)
男子大会:9月30日(土)-10月8日(日)
東京・国立代々木競技場 第一体育館にて開催