夢舞台を実直に目指す千葉百音
一方、冷静な表情で先を見据えるのは千葉百音(20)だ。
「中国は3回目、北京に来るのは初めてなので元気に帰ってこれるように頑張ります。ノーミスにこだわってい良い感覚をつかみたい」
現在、坂本に次ぐ世界ランク2位に君臨し順風満帆に見える彼女だが、ここまでの道のりには葛藤もあった。
昨季世界選手権で銅メダルを獲得。五輪シーズンを迎えるとGPシーズンを女子選手唯一の2連勝でGPファイナル進出を決めた。
迎えたGPファイナルでは、ショート首位で迎えたフリーで波乱の展開。ジャンプのミスが重なり、5位に沈んでしまった。
そんな中で挑むこととなった全日本にも、苦い思い出があった。
2024年には独特な全日本の舞台に翻弄され、千葉は思うような演技ができなかったという。それでも、スケート人生最大の目標に掲げた「オリンピック出場」の夢へ向け、強い気持ちで挑んだ。
「いろいろありましたけど、もうここまで来たからにはやるしかない。這い上がってこそ千葉百音だと思うので、本当ににそれに尽きます」
こう語るように千葉は自分に打ち勝つ気迫の滑りを見せ、夢舞台への切符をつかみとった。
そしてオリンピックの調整も兼ねた今大会は、彼女が3年前に初優勝を果たした相性の良い大会だ。
渡航直前に行われた練習取材では、プログラムの完成度にさらなる磨きをかけるため行ったというバレエレッスンの様子を公開してくれた。
千葉のパワーアップした、フリー『ロミオとジュリエット』にも注目だ。
