静岡市の難波喬司 市長は3月6日、前市長肝いりの“海洋・地球総合ミュージアム”について、月内にも着工するか否かの結論を出す考えを明らかにしました。

静岡市清水区に建設が予定されている“海洋・地球総合ミュージアム”は田辺信宏 前市長の肝いり事業として2017年に動き出し、2026年4月の開館を予定していましたが、現在は事業が膠着状態に陥っています。

計画では当初、5階建ての施設に全国でも有数の規模となる大型水槽を設置した上で、サメや駿河湾に生息する海洋生物を展示することを想定し、研究面では東海大学が全面的な協力を予定していましたが、アミューズメント要素を押し出したい事業者との間で関係が悪化しました。

さらに、昨今の物価高により建設費が大幅に増える見通しとなっていて、事業者側が月内にも計画の見直し案をまとめる方針です。

こうした中、静岡市の難波喬司 市長は3月6日の定例会見で、今月末までに「着工するのか決定しなければいけない」との考えを明らかにしました。

ただ、仮に2026年8月に着工したとしても、開業は2029年春~夏頃になる見通しです。

会見の中で「市政において大切なのはプロジェクトマネジメント」と強調し、海洋・地球総合ミュージアム事業に関して「市長になった時に『このプロジェクトはまずい』『構造的に問題あり』と直感的にわかったので簡単には動かないと思っていた。事業構造が上手くいかない部分を内包している」と述べた難波市長。

建設コストが上昇した際に対処する仕組みが事業契約に盛り込まれていないと指摘し、加えて、赤字が生じた時に市が損失の一部を負担するロスシェアが設定されていることについて「契約がおかしい。明らかに契約が適切ではない。市が必ずしもやらなければならない事業で、赤字が出たら市がロスシェアすると契約すること自体どうかしてる」と前市政を痛烈に非難しました。

一方で、難波市長は事業の中止を市から持ち出す考えはなく、「いまの状態では(事業を)止める選択肢はない」との認識を示しています。

テレビ静岡
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