「NOと言える日本人」時代を振り返って
史上初めて、同盟国アメリカとの首脳会談で「NO」をつきつけて、経済分野に関しては「決裂」という結果に終わらせた細川氏。

当時の日本ではこの会談の結果について、「日米の対等関係」として好意的に受け止める一方、日米関係の先行きへの不安も広がった。自ら投じた一石とその波紋について、細川氏はいま振り返ってどう思うのか。
細川元総理大臣:
ノーっていうことを言うのに、やっぱり、ある程度チャーミングに言うというとおかしいですけど、チャーミングに言うという言い方をしないとね。ノーっていうのを強い言い方で相手の人が反発するようなものの言い方をすると、それは誰でもやっぱり、いい気持ちはしませんよね。ですから、そこのところは上手に物を言っていくことが大事だと思うんです。
世界の真ん中で咲き誇るとかなんとかっておかしなことを言ってて、聞く人が聞いたら冗談言うなよっていうそんな感じのところが、ずっと続いているわけですよ。だから、それはやっぱりやめて、本当に言うべきことを言うし、フランクにやっぱり付き合うということがね。すごく大事なことだと思いますね。

トランプに「NO」言える?
最後に話題のあの人について聞いてみた。
記者:
トランプさんにノーと言えますか。
細川元総理大臣:
さあ全くわからない。確かにノーと言わなくちゃならない時、ノーと言うと思います。それも断固ノーと言います。あまりトランプさんとやりたいと思いませんけど(笑)どういう人か全く分からないんでね。トランプさんとは、みんなどこのリーダーでもやりにくいんじゃないかと思いますね。やりやすいって人もいるかもしれないけど場合によって。人によってはある意味で、トランプさんも癖を飲み込めてしまえば、許しやすいっていうところも、あるのかもしれませんね。
(調査報道統括チーム 阿部桃子)
