大会の臨み方が変わった植村駿が9位
9位は植村駿。
国際大会デビュー戦となったジュニアグランプリイタリア大会で3位表彰台にあがると、2戦目のアブダビ大会でもショート自己ベストを更新し、4位と健闘。「プライドをもって」国内の試合に挑むようになったという植村。
今大会ショートでは、冒頭トリプルアクセルを出来栄え点2.08で成功させるも、後半の3回転ルッツ3回転トーループのコンビネーションジャンプでの転倒が響き、点数を伸ばせなかった。
巻き返しを誓ったフリーでは今季から取り組む4回転サルコーは回避。しかし、3回転トーループのリピートでジャンプが無得点になるなどミスが続き、実力を出し切れず。フリーのみでは11位という結果に終わった。
それでも総合9位で2年連続2回目の全日本選手権への出場権をつかんだ植村。
「技術は十分持っている。経験をたくさん得て精神面を強くしていきたい」と前を向き、今大会のリベンジを誓う。
初の全日本出場つかんだ武田結仁
10位は武田結仁。
東北北海道選手権で優勝し、東日本選手権13位で今大会への出場権を初めて獲得した武田。
ショートではトリプルアクセルを含む全てのジャンプを成功させ、ノーミスの演技で66.11点をマーク。国際大会で活躍する選手が多い中、堂々の10位発進を決めた。
フリーでは、今シーズンからトリプルアクセル2本を組み込む攻めの構成で挑んでいる武田。自身はじめて両方のトリプルアクセルを試合で着氷させるなど、会心の演技を披露。フリーはシーズンベストを20点以上更新する得点をマークした。
去年は東日本でショート落ちした武田が実力を伸ばし、初めての全日本選手権出場を決めた。
「(今大会で)ショート通過が目標だった。(全日本選手権は)考えたこともなかった」と話す武田が、今度はどんな活躍を見せてくれるのか、楽しみだ。
健闘したノービス推薦出場勢も
10月17日から19日にかけて開催された全日本ノービス選手権で、今大会の推薦出場を勝ち取った4名のノービス選手も出場した。
