今シーズンは「狙って」挑んでいるため、試合でプレッシャーを感じることが多くなってしまったという。
その影響か、今大会もショート冒頭の3回転ループが抜けて無得点に。その後はトリプルアクセルを出来栄え点1.12で成功させるも、8位発進となった。
第3グループから迎えたフリー。ショートから巻き返す展開に「今シーズンはそういう経験がなかったので不安がすごくある」と話していた高橋だが、フリーでは実力を発揮。
後半のトリプルアクセルが1回転になるも、今季から組み込む4回転サルコーを着氷させるなど、大きなミスなくまとめ、演技後は右手を高くつき上げた。
「フリーでは諦めずに滑ることができたのでよい経験になった」と手ごたえをつかみ、3年連続3回目の全日本選手権へ。
「まだまだシーズンは続くのでしっかり今回のミスや反省点を生かしてもっと成長していきたい」
自身で編曲したお気に入りのプログラムでどんな演技を見せてくれるのか、楽しみだ。
国際大会を経験した森遼人が6位
6位は、中田と同じMFアカデミーで練習を積む森遼人。
今シーズンはジュニアグランプリラトビア大会で国際大会デビューを果たし、4位と健闘。国際試合を経験し、「緊張のコントロールやウォーミングアップなどは意識を変えるようになった」と大きな収穫を得た森。
大会2週間前に股関節を痛め、痛み止めを飲みながら、万全のコンディションではない中で挑んだ今大会。そんな中、ショートではトリプルアクセルを含むすべてのジャンプを成功させ、国内自己ベストの71.87点をマーク。2年連続でフリー最終グループ入りを果たした。
フリー当日の曲かけ練習ではほとんどトリプルジャンプを跳ばず状態が心配されたが、冒頭のトリプルアクセルを成功させ、その後も大きなミスなく、継続の『仮面の男』を演じきった。
「去年は怪我で悔しい思いをしたので、今年はもっと良い演技をしたいです」
2年連続2回目の全日本選手権へ。納得の演技で初めてのフリー進出なるか、注目だ。
7位は二刀流の小河原泉颯
7位は小河原泉颯。
滑走順抽選では1番滑走を引き、「やばい、まじでやばいです…」と話していた小河原。
