3位は大役務めた蛯原大弥
3位は蛯原大弥。
地元開催の全日本ジュニアで選手宣誓の大役を務めた蛯原。
ジュニアグランプリでの悔しさから、今大会に向けて辰巳アイスアリーナでも猛練習を積んでいたという成果を存分に発揮し、ショートノーミスの演技で74.22点をマーク。大会自己最高順位の3位につけた。
「練習から自信がついていた」と話すフリー冒頭の4回転トーループは、今季初めてのクリーン成功。出来栄え点1.90の高評価を獲得した。
後半のトリプルアクセルで着氷が乱れる場面があったものの、継続のプログラム『アバター』の世界観を最後まで存分に表現した。
家族や高校、リンクの友達、学校の先生など多くの人が応援に駆けつけていた中、フリー自己ベストの141.68点をマーク。
全日本ジュニアで自身初めての表彰台を確定させると、キスアンドクライで感極まり喜びがあふれた。
「努力してよかったという気持ちが込み上げてきた。幸せだなという気持ち」
3年連続3回目の全日本選手権も地元開催。「もっとレベルアップしていけるように練習を重ねたい」と意気込み、虎視眈々(たんたん)と上位を狙う。
ジュニアラストシーズン周藤集が4位
4位は周藤集。
大学1年生の周藤は今年がジュニアラストシーズン。
2年前の全日本選手権のショートで足を骨折。復帰してからは思うような結果が出せずにいた周藤。
「ひたすら追い込んで、一番追い込んで練習してきた」と東日本選手権からギアを上げて、2023年ぶりの全日本ジュニア表彰台を狙って挑んだ今大会。
ショートは冒頭のトリプルアクセルを成功させると勢いに乗り、ノーミスの演技を披露。ショート、フリーともにスピン・ステップオール4を獲得したのは今大会男子で周藤のみ。
怪我の影響でジャンプができない中でも、地道に積んできた練習の成果を存分に発揮する結果となった。
去年は演技後、涙を流しながらインタビューを受けた周藤。今年は、「緊張感の中、まとめられた」と手ごたえをつかみ、つかんだ2年ぶりの全日本選手権。
「みなさんに感動していただける演技をお見せできるように頑張ります」
明治大学の先輩・佐藤駿や三浦佳生とともに輝く姿に期待したい。
5位はショートから巻き返した高橋星名
5位は高橋星名。
去年ジュニアグランプリファイナル、世界ジュニアに出場して一気に飛躍した高橋。
