現在開幕中の四大陸選手権。来月に行われるミラノ・コルティナ五輪代表選手たちが多数出場する大会でもある。
女子シングルでは、今大会初出場の青木祐奈が初優勝。同じく初出場の中井亜美が2位、千葉百音が3位と日本勢が表彰台を独占。またアイスダンスの吉田唄菜・森田真沙也組は7位と健闘している。
男子シングルは、五輪代表の三浦佳生、前回大会4位の友野一希、2年ぶりの四大陸となる山本草太が出場する。
オリンピック前最後のビッグタイトルを懸けた勝負の一戦に挑む、男子選手を紹介する。
五輪代表が7名エントリーする激戦の男子
日本勢最注目は、三浦佳生(20)だ。
爆速でリンクを駆け抜けるスピードが武器で“ランボルギーニ”の異名を持つ大学2年生。ジュニア時代には、世界ジュニアと四大陸選手権の2冠達成など圧倒的な強さで注目されてきた。
しかしシニアに上がってからはケガなどの影響もあり、思うように結果が残せないシーズンが続いた。迎えた五輪シーズンの今季も、GPファイナルへの進出を逃すなど険しい道のりが続いていた。
そんな上手くいかない日々でも、彼を支えていたある約束があった。
「3人で出たいねって約束した」
同世代で幼いころから切磋琢磨してきた、日本のトップを担う鍵山優真と佐藤駿と交わした「ミラノ・コルティナ五輪に3人そろって出場する」という約束。
2人の背中を追いかけ、三浦が臨んだ2025年の全日本選手権。
ショートでは、いままでの霧を晴らすかのような会心の滑りを披露。
冒頭4回転サルコーと3回転トーループのコンビネーションジャンプでは、ほぼ満点に近い高い出来栄え点を獲得。鍵山に次ぐ2位でフリーへと折り返した。
フリーでは冒頭に、4回転ジャンプの中でも高難度とされる4回転ループを投入。3.60という驚異の出来栄え点で決めてみせ、その後も流れに乗り次々とジャンプを成功させた。
幼いころから夢を見続けてきた舞台を、同志の2人とともに勝ち取り有言実行を果たした。
そして今回挑むのは、2023年にネイサン・チェンの記録をも塗り替える史上最年少記録で優勝を果たした四大陸選手権。
公式練習を終えた三浦は「いつも初日の練習はグダグダなのですが、結構まとまっているのでいい練習ができている。ジャンプも決まっていたので、思ったよりいいです。順位の目標はないですが、体調を崩さずに帰ること。オリンピック前最後の試合なので、しっかり調整してできることを尽くして、出た課題をフィードバックしてつなげていきたい」と意気込んだ。
軌道にのった“ランボルギーニ”の爆発力に期待したい。
ベテランコンビ友野・山本も出場!
前回大会に出場し4位だった友野一希(27)。2022年には2位表彰台にのぼり、これまでに5回出場している。
そして、2024年の四大陸選手権で4位となり、2大会ぶり2回目の出場となるのが山本草太(26)だ。
そんな2人のベテランコンビも出場する。
去年末の全日本後、友野と山本に四大陸への出場が決まったことについて聞くと「エモいです」と友野はこぼし、「大きな大会で2人一緒というのは、貴重です」と話した。
山本も「(全日本で)こうやってバチバチするのも最後なのかなと思ってグータッチとかしていたのに、四大陸でもバチバチやるんかと思った」と笑う。
北京入りし、公式練習を終えた友野は、「タイミングが早くなっていてジャンプの抜けとかもありましたが、練習の後半にタイミングも合ってきて氷の感触もつかめてきた。
全日本は自分の中で人生をかけてきた試合。練習をはじめるときにモチベーションを切り替えるのが難しかったですが、やるべきことをやって体を動かしながらモチベーションも復活してきた。
会場入りして大きな試合に出られることは幸せだと思いましたし、自分の最高順位が2位なので1位を目指して強い気持ちを持って試合に出て、のびのびと演技ができたら」と話した。
山本も公式練習を終えて、「今シーズン通しても全日本もあと一歩というところで、普段しないようなミスもあり、しっかりと力を出し切って結果を狙っていけたら。
表彰台を目標にしていますが、優勝目指してやるぐらいの気持ちでいかないと表彰台もないので、強い気持ちを持ってやっていきたい。僕の存在もしっかりアピールしていきたい」と意気込んだ。
今季集大成に掲げ五輪シーズンを駆け抜けた2人。全日本の熾烈な舞台を終え、現役続行の意欲を見せる2人が挑む決意の一戦を見届けたい。
四大陸フィギュアスケート選手権2026
男子ショート:1月24日(土)深夜3時~4時放送
男子フリー:1月25日(日)深夜1時55分~3時25分
<FODプレミアムにて全競技LIVE配信>
フジスケHPで詳細はここから
